世界名作劇場雑記

世界名作劇場、名作作品の関連情報を主に取り上げます。

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世界名作劇場 第11作目 1985年制作 小公女セーラ 記事一覧


第1話「ミンチン女子学院」 第2話「エミリー人形」
第3話「はじめての授業」
第4話「親友アーメンガード」 第5話「泣き虫ロッティ」
第6話「灰かぶりベッキー」
第7話「代表生徒」 第8話「親切なお嬢様」
第9話「インドからの手紙」
第10話「二つのプレゼント」 第11話「プリンセスの誕生日」
第12話「屋根裏の暗い部屋」
第13話「つらい仕事の日」 第14話「深夜のお客さま」
第15話「街の子ピーター」
第16話「ロッティの冒険」第17話 「小さな友メルの家族」
第18話「悲しいメイポール祭」
第19話「インドから
の叫び声」 第20話「謎の特別室生徒」
第21話「涙の中の悲しみ」
第22話「屋根裏のパーティ」第23話 「親切なパン屋さん」
第24話「エミリーの運命」
第25話「一日だけのシンデレラ」 第26話「年少組の小さな先生」
第27話「デュワルジュ先生の帰国」
第28話「夏休みの大騒動」 第29話「ベッキーの里帰り」
第30話「インドから来た紳士」

第31話「屋根裏にきた怪物」 第32話「壁の向こう側の秘密」
第33話「新学期のいじわる」

第34話「嵐の中のつぐない」 第35話「消えそうないのち」
第36話「魔法のはじまり」

第37話「屋根裏は大混乱」 第38話「こわされた魔法」
第39話「馬小屋の寒い夜」

第40話「アメリア先生の涙」 第41話「妖精たちのパーティ」
第42話「雪の日の追放」

第43話「幸せの素敵な小包」 第44話「おお、この子だ!」
第45話「ミンチン院長の後悔」 第46話「また逢う日まで」
「小公女セーラ」スタッフキャスト紹介
アニメ「小公女セーラ」の感想
原作「トルプリンセス 小公女」の感想
原作者 フランシス・エリザ・ホジソン・バーネット
「小公女セーラ」 アニメと原作の比較
「小公女セーラ」キャラクター紹介


 

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小公女セーラ キャラクター紹介


 
セーラ-セーラ・クルー(島本須美)
 インドで生まれロンドンのミンチン学院に留学に来た少女。誰とでも分け隔てなく親切にする事ができ学院の人気者であった。その後父親がなくなり破産して無一文になった後もマリー・アントワネットのように誇りを失わずに生きようと決心し、実際最後までそれを貫いた。

ラルフ
ラルフ・クルー(銀河万丈)
 セーラのお父様でイギリス人。インドで鉱山を経営していたがダイヤモンド鉱山を発見したという噂が流れた途端、熱病で急死してしまう。

ミンチン
マリア・ミンチン(中西妙子)
 ミンチン女子学院の院長先生。大金持ちのセーラに寄付してほしいばかりにゴマをするが、無一文になった途端手のひらを返した。若い頃苦学して何とか学院を経営しているので金のことにしか興味がなく、その為にものを大局的に見ることが出来ないのが欠点だった。

アメリア
アメリア・ミンチン(梨羽由記子)
 ミンチン院長の妹でミンチン女子学院の先生でもある。無一文になってしまったセーラを助けようとするが、気弱な性格のため姉ミンチンには逆らえず結局見ているだけになってしまった。セーラが元のプリンセスに戻り姉ミンチンにキレるが、姉の暴走を止めなかった自身の責任は考えていないようだ。

バロー
バロー・アンド・スキップワス(藤木譲)
 ラルフの雇った弁護士で、セーラのロンドンで留学する手続きを取ってくれる。しかしセーラが無一文になったとわかった途端に、家財道具一式をすべて取り上げてしまう非情な人物。

モーリー
モーリー(向殿あさみ)
 ミンチン女子学院で働くメイド頭。ミンチン院長にはペコペコしているが、メイドとして働くベッキーやセーラには冷たく、いつもこき使っている。夫ジェームスとは一緒に劇を見に行くほど仲がよく、おしどり夫婦だったりする。

ジェームス
ジェームス(郷里大輔)
 ミンチン女子学院で働くコック。モーリーの旦那らしいがモーリーと同様、ベッキーやセーラには冷たい。妻モーリーとは一緒に劇を見に行くほど仲がよく、おしどり夫婦だったりする。

ベッキー


ベッキー(鈴木みえ)
 ミンチン女子学院でメイドとして雇われている田舎娘で、セーラとほぼ同世代だと思われ る。父親が亡くなり母親の稼ぎだけで は食べていけないのでアッシュフィールド村からロンドンまで働きにやって来た。セーラがメイドに成り下がっても「お嬢様」といい続けその態度は変わらな かった。

ピーター
ピーター(坂本千夏)
 ミンチン女子学院で働くセーラ専用の馬車の御者で、ロンドンの下町の貧しい家に住んで いる。セーラが無一文になると同時に解雇されるが、セーラを以前と同様お嬢様と呼び買い物等で困っていると助けてくれる優しい少年。事実上セーラのナイト であり忠実な僕(しもべ)でもあり、下僕とも言えるかもしれない。

ジム
ジム(古谷徹)
 煙突掃除の少年でピーターの友達。煙突掃除を理由にピーターと一緒にミンチン学院に忍び込んだ。

マリエッタ
マリエット(高木早苗)
 ミンチン女子学院で働くセーラの専任メイド。セーラの世話を任されてとても親切な人だったがセーラが無一文になると同時に解雇されてしまう。フランス人らしい。

ラビニア
ラビニア・ハーバート(山田栄子)
 ミンチン女子学院で学んでいる生徒で、セーラよりも3つ年上なので14歳くらいだと思われる。お父さんがアメリカで油田を経営しており、ミンチン女子学院の代表生徒でもある。自分より裕福で恵まれているセーラが憎くてたまらず、セーラが無一文になるとここぞとばかりにいじめたおす。貧乏になったセーラに異常に拘るのは、実はセーラを好きなだけだったのでは?と考えることも出来るかもしれない。

ラビニア母
ラビニアの母親
 娘のラビニアに対してやや甘いところはあるが、優しいお母さんである。

ラビニア父
ラビニアの父親
 メイドだったセーラに娘ラビニア専用のメイドになって欲しいと頼むが、実はセーラは元学院生徒だと知り、それをい言わなかったラビニアを引っぱ叩いた。立派な人物だったが、それなら何故ラビニアのような娘が育ったのか、逆に謎である。

アーメンガード
アーメンガード・セントジョン(八百坂万紀)
 ミンチン女子学院の生徒で、何をやってもドジなのでビニアたちからいじめられている。セーラがとても親切にしてくれたので、無一文になっても励まし続ける優しい少女。お父さんは大学の教授をしており、プレゼントはいつも本と決まっている。

ロッティ
ロッティ・レイ(渡辺菜生子)
 ミンチン女子学院で学んでいる生徒で、セーラより6つ年下で年少組である。セーラの事をお母さん「セーラママ」だと思っている。学院一の泣き虫。

ジェシー
ジェシー(飯塚はる美)
 ミンチン女子学院で学んでいる生徒、セーラよりも3つ年上で三つ編みが特徴。いつもラビニアと行動しておりセーラをいじめる。最初ラビニアを捨ててガードルードともどもセーラと友達になろうとしたが、セーラが貧乏になるとラビニアと一緒にセーラをいじめ、再度セーラが元のプリンセスに戻ると途端に友達になろうとする、ある意味ラビニアよりたちの悪い少女。

ガードルート
ガードルード(佐々木るん)
 ミンチン女子学院で学んでいる生徒、セーラよりも3つ年上でちょっと小太りである。いつもラビニアと行動しておりセーラをいじめる。最初ラビニアを捨ててジェシーともどもセーラと友達になろうとしたが、セーラが貧乏になるとラビニアと一緒にセーラをいじめ、再度セーラが元のプリンセスに戻ると途端に友達になろうとする、ある意味ラビニアよりたちの悪い少女。

ディファエル
デュファルジュ(上田敏也)
 ミンチン学院に雇われているフランス語の教師。フランス語の達者なセーラの事をとても気に入っており、セーラが無一文になっても影からセーラを応援し続けていたが、ラビニアの策略でミンチン学院を追われる羽目になる。

ベッキー母

ベッキーのお母さん(榊原良子)
 ベッキーのお母さんで夫が亡くなり子供が多いので口減らしのため、ベッキーにロンドンに働きに行かせている。しかしベッキーが帰郷した際は、優しく迎え入れたお母さんである。

パン屋女将
ブラウン夫人(峰あつ子)
 お腹を空かせているセーラが道に落ちていたお金でパンを買ったパン屋の女将。この時セーラがパンをあげた少女アンヌは、それが縁でその後このパン屋で働く事になる。洋服屋の主人ともども「小公女セーラ」では数少ない常識的な大人。

アンヌ
アンヌ(本多知恵子)
 雨の降る中、傘もささずに裸足でパン屋に並ぶパンを眺めていた少女。セーラ自身もお腹が空いていたが、パンを5つ買って4つまでをアンヌにあげてしまう。それを見ていたパン屋の女将はアンヌを自分のパン屋で働かせることになる。

クリスフォード
トム・クリスフォード(仲村秀生)
 セーラの父親ラルフの親友でインドで一緒に鉱山を経営していた。ラルフと共に熱病にかかってしまい、ラルフは死んで自分は生き残ってイギリスに帰って来る。ラルフの一人娘(セーラ)の事を思っていつも心を痛めている。ただ隣に住んでいたセーラ(ラルフの娘だとは知らず)にラルフの娘を重ね、施しをするなど思い付きの行動も多い。

カーマイケル
カーマイケル(屋良有作)
 クリスフォードに雇われている顧問弁護士で、ドナルドの父でもある。クリスフォードの友人の一人娘(セーラ)を探してパリまで出かけて行った。しかしその娘が隣に住んでいようとは思いもしなかったようだ。

ドナルド
ドナルド(堀江美都子)
 カーマイケル弁護士の息子。セーラの事を可哀想な野菜売りや、親切なマッチ売りの少女と間違える。

ジャネネット
ジャネット(向殿あさみ)
 カーマイケルの娘でドナルドの姉。

ラムダス
ラムダス(田中秀幸)
 クリスフォードがインドから連れて来た召し使いで、英語が話せて身軽なので屋根伝いによくセーラのいる屋根裏部屋に忍びこむ。とても親切で優しく、セーラが病気の時、魔法をかけてくれたのも彼である。

服屋
洋服屋の主人(神山卓三)
 セーラがエミリーを貰い受けた洋服屋の主人。とても親切でセーラが無一文になっても嫌な顔ひとつせずに親身になってセーラの事を心配する「小公女セーラ」では数少ない常識的な大人。

ワイルド先生
ワイルド先生
 セーラが病気になっていた時に見てくれたお医者さんだが、町の評判はよくない。事実酔っぱらって診察するし、セーラの病気を誤診するなど評判通りの腕だった。
市長夫人
市長夫人(花形恵子)
 セーラの事を、とても気に入っている市長夫人。しかし思いつきの発言が多く、その為ミンチン院長も扱いに困る人物でもある。

衛兵
バッキンガム宮殿の衛兵
バッキンガム宮殿の衛兵なので、動くことも話すこともしない。しかし土砂降りの日にセーラが転んだ時、思わず助けた優しい人物。

スーリャ
スーリャ
 ラムダスの飼っている猿で、かなりイタズラ好き。しかしこの猿のおかげで、セーラはラムダスと知り合う事ができた。


 


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小公女セーラ アニメと原作

セーラDVD

小公女セーラ アニメ原作


 アニメ原作の違いはまず、セーラの年齢がアニメでは10歳から始まるのに対し
原作では7歳です。そしてお父さんが亡くなったとの知らせがあるのはアニメ原作
セーラ11歳の誕生日でした

 つまりセーラがお父さんが亡くなって小間使いになるまでの期間は、アニメが半年
なのに対し原作では4年ほど経っています。

 そのアニメではベッキーとセーラはほぼ同年代で、ラビニアはセーラよりも3歳
年上という設定ですが、原作ではベッキーはセーラより5歳年上で、ラビニアはセーラ
よりも6歳年上です。

 アニメではセーラの年齢にあわせ各キャラも年齢が下げられた感じです。しかし
アニメではラビニア中学2年生(13歳)がセーラ小学5年生(10歳)を苛めていたん
ですね。

 アニメオリジナルエピソードとしてはセーラの病気、市長夫人の話、セーラの
馬小屋での生活、ミンチン学院を追い出される話などがそうです。

 そしてアニメでセーラを助けたピーターも原作には登場しませんので、エピソードも
含めすべてアニメオリジナルになります。しかしその他の基本的なストーリー展開は
原作もアニメも殆ど同じといえます。

 アニメでは陰湿な苛めをしたラビニアですが、原作ではさほどしていません。原作で
セーラを苛めていたのは、ジェームスやモーリーですがその存在感は薄いです。

 アニメと原作の最大の違いは主人公セーラの性格でしょう。アニメでセーラはどんな
に苛められても、黙って耐え忍んでいましたが原作では不満を爆発させたりします。

 原作では疲れ切ってお腹をすかして屋根裏部屋に戻ってエミリイを「あんたなんか
ただの人形よ」と言って椅子から叩き落としたりしました。こういう性格ですので原作の
セーラはミンチン院長にも言い返したりしています。

 最後にアニメではセーラがダイヤモンドプリンセスに戻った後、ミンチン学院に
10万ポンドの寄付をしましたが、原作ではそのようなことはしません。

 原作のセーラは最後にミンチン院長に毅然とした態度を示し、決して馴れ合うような
ことはせず学院を去ったといえます。

 ある意味アニメでの「ミンチン学院への10万ポンドの寄付」というのは、最大の
原作改変といえるかもしれません。




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リトルプリンセス 小公女 感想

セーラ本0 

【リトルプリンセス 小公女 感想】

 「小公女」の主人公サアラはミンチン女子学院に来た時は、大金持の娘でした。
しかし物語途中に父親が破産して亡くなってしまい、サアラは無一文になりどん底
の生活を強いられます。

 このお金持ちから一転、無一文になるという状況設定がこの作品の魅力です。
ストーリーの面白さもそうですが、何より驚くのはこんな状況になってもその高い
プライドを保ち続ける主人公サアラでしょう。

 断頭台に立ったその時さえ気高さを捨てなかったマリーアントワネットを尊敬して
いたサアラですが、彼女も最後までそのプライドを捨てませんでした。

 それは心の中で相手を批判するだけでなく、理不尽な要求をするミンチン院長に
睨んだり言い返したりという態度を見せたことで分かります。

 サアラは人間としての誇りを保ち続けたといえますが、その恐ろしいまでに高い
プライドにミンチン院長は恐怖すら感じている様子でした。

 このサアラのプライドの高さはどこから来るのか?サアラは当時のイギリスの植民地
インドの生まれ。この当時インドで生活していたイギリス人は本国のイギリス人より贅沢
に暮らしていました。

 このような環境で育ったことがサアラの人格形成に影響を与え、まるで女王様の
ようなプライドを持ったのでしょう。まさしくタイトルどおり「小公女」でした。

 しかしそのサアラも最後は苦楽をともにしたベッキーを友達にはせず、結局メイド
として雇う事になります。これは厳格なまでのイギリスの階級社会の故にこうなったと
思われます。

 さすがの「小公女」のサアラも主人は主人、メイドはメイドというイギリスの階級の
枠を超えられませんでした。

 それどころかサアラも最後は父の共同経営者クリスフォード氏に庇護され、事実上
その下に付く事になります。

 ものの本などでよく言われる「小公女」のサアラですら結局、イギリスの階級社会に
組み込まれてしまったといえるでしょう。これを読むといかにイギリス階級社会の壁が
分厚いか逆説的に理解できます。

このように当時のイギリスの世相なども考えながら読むと、面白いかもしれませんね。




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小公女 著者 フランシス・バーネット 

 バーネット-
フランシス・エリザ・ホジソン・
バーネット
(Frances eliza Hodgson Burnett)

1849年~1924年 
享年75歳  イギリス人

小公女
(A Little Princess)
1887年出版

【経歴】
1849年 イギリス生まれのアメリカ合衆国の小説家、劇作家。
バーネット夫人 (Mrs.Burnett) とも呼ばれる。

フランシス・イライザ・ホジソンはイギリスのマンチェスターに生まれたが、幼い頃に
父を亡くし、16歳で一家と共にアメリカのテネシー州ノックスヴィルへと移住。

1868年 女性向け月刊雑誌「ゴーディズ・レディース・ブック」物語を発表。

1873年 医者のスワン・バーネットとワシントンD.Cで結婚。

1886年 「小公子」(Little Lord Fauntleroy)を「セント・ニコラス」に発表。
主人公のロングカールの髪型とオスカー・ワイルドの正装を元にしたレースの襟が
ついたベルベットのスーツが大流行した。この本は、50万部を売り上げた。

1888年 「セーラ・クルー」(Sara Crewe)発表。

1890年代 イングランドに居住。

1905年 アメリカ合衆国の市民権を取得。
「セーラ・クルー」を「小公女」(A Little Princess)と改題修正され発表。

1909年 「秘密の花園」を発表。

1924年 ニューヨーク州プランドームで余生を送り、同地にて死去。



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1985年 アニメ 小公女セーラ 感想

セーラ・00

【1985年アニメ「小公女セーラ感想

 世界名作劇場1985年第11作目それが「小公女セーラ」でした。しかしこれより
前の作品群では「南の虹のルーシー」1982年14.7%、「私のアンネット」1983年
13.1%と視聴率が低下して、前作「牧場の少女カトリ」1984年では11.9%と
打ち切り寸前までいった経緯がありました。

 そんな世界名作劇場シリーズの存亡をかけて制作されたのが、この「小公女セーラ
といえます。そして結果は平均視聴率16.3%を獲得して大成功でした。

 次回作「愛少女ポリアンナ物語」とともに世界名作劇場シリーズ中間辺りで高視
聴率を取ったので「世界名作劇場中興の祖」と言えるかも知れませんし、自分は
そう考えています。

 ミンチン女子学院に来た時はセーラは大金持の娘でした。物語途中に父親が破産
して亡くなってしまい、セーラは無一文になりどん底の生活を強いられます。

 セーラは父親が亡くなってメイドになってからはひたすらミンチン院長、ラビニア
モーリー、ジェームスにいじめられる毎日。これほど天国から地獄を味わった世界
名作劇場の主人公(特にヒロイン)はいないでしょう。

 このような展開になったのは前作の「牧場の少女カトリ」が作劇的に地味な事もあり
低視聴率だったので、この「小公女セーラ」は視聴率獲得の為に今までの世界名作劇場
とは違う新機軸を打ち出したためと思います。

 まずは有名な原作のアニメ化という点があげられます。「小公女セーラ」も有名な
小公女」が原作ですが、これ以降の世界名作劇場は有名どころ(パレアナ、若草物語
小公子、ピーターパン、あしながおじさんなど)の原作作品がアニメ化が続きます。

 そして今までは舞台となる場所は、どこか知らない国の田舎にある村とかでした。
しかし「小公女セーラ」では大英帝国時代イギリスのロンドンという世界の中心といえる
大都市のミンチン女学院という学校が舞台です。

 なにより主人公のセーラが最初から大金持ちというのも「小公女セーラ」が初めて。
今までの世界名作劇場とまったく違うターンで始まっているのが分かります。

 その上セーラはお金持から無一文になってしまいますので落差分、観ている方は
過酷な環境に陥ったと感じます。

「小公女セーラ」はその過酷な状況に置かれ運命に弄ばれる少女の物語でセーラはその
運命を呪うことなく耐え抜き見事、元のダイヤモンドプリンセスに戻ります。

 イジメが重ければ救われた時のカタルシスは大きくなるわけで、元のプリンセスに戻り
ミンチン院長が崩れ落ちるシーンが痛快になります。

 「南の虹のルーシー」は後半、物語がが停滞「わたしのアンネット」は後半、話数が余って
しまい、「牧場の少女カトリ」は前後半で作風が違いました。

 そう考えると「小公女セーラ」は視聴者の怒りを煽り、全46話の一貫性を持たせ最後
まで無駄な回なく見せ切った脚本家中西隆三氏は素晴らしいと思います。

 セーラはメイドに成り下がっても屈服せず人間としての誇りを貫き通しました。
だからこそ試練の日々を乗り越えられた訳でこれこそがセーラの強さです。

「小公女セーラ」が人気があるのはそのセーラのくじけない生き方に視聴者が魅了された
からかもしれません。




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小公女セーラレビュー 45話 46話

45話 「ミンチン院長の後悔」

【物語】

 ミンチン院長がセーラを探しクリスフォードさんと面会しました。クリスフォードさんは「クリスフォードさんは亡くなられたセーラさんの父親、ラルフ・クルーさんの親友でインドで共同経営してきた世界有数のダイヤモンド鉱山の持ち主なのです。セーラさんを自分の後継ぎとして残りの全財産を彼女に渡す決意をし、先程この私の手で法律的に決定したのですよ。彼女は今や本当のダイヤモンドプリンセスとなったのです」すると階段から素晴らしいドレスを着たセーラが降りてきたのです。ミンチン院長はその場にへたり込んでしまいました。 お隣から帰ってきたミンチン院長は「私たちはせっかく手の中に掴んでいた宝石をそうとも知らずに手放してしまったのよ」と言って泣きました。しかしアメリアはこの時ばかりはお姉様がセーラをいじめ続けてきた事を罵るのでした。

【感想】

セーラ・45-1元のダイヤモンドプリンセスに戻ったセーラ!美しいドレスに身を固め
見事復活しましたね。
 今回は今までの鬱憤を晴らすかのような展開で、爽快感のある回ですね。
 ミンチン院長はクリスフォードさんと会い、セーラが本当のダイヤモンドプリンセスと
なったのを知りミンチン院長はその場にへたり込んでしまいました。

映像的にもミンチン院長の愕然とした様子が伝わってきます。
その姿を見れば視聴者も痛快ですよね。

セーラ・45-3自分の責任は棚上げし、姉ミンチンに逆ギレするアメリア先生でした。
「私たちはせっかく手の中に掴んでいた宝石を知らずに手放してしまったのよ」

 ミンチン院長はこう言いますが、セーラにした行為より金づる逃した事後悔している
感じです。その時アメリア先生はここぞとばかり姉ミンチンを責めます。

「セーラクルーはとってもいい子だったわだから
        もし親切にしてあげればちゃんとそれに報いてくれたはずなのよ」

 アメリア先生はこう、姉ミンチン院長を責めますが・・・でもミンチン先生の暴走を止め
なかったアメリア先生にも責任はあるのでね、時運の責任を棚に上げて一方的に
ミンチン先生ばかり責めるのはどうかと思いますね。

 原作ではセーラはミンチン学院を助けないので、姉妹ともども後悔先に立たずに
なりミンチン学院に暗雲立ち込め終了というラストでした。


46話 「また逢う日まで」


【物語】

 クリスフォードさんとカーマイケル弁護士、それにセーラがミンチン女子学院に訪ねて来ました。セーラはこの学院に10万ポンドを寄付をして2つばかりお願いをします。1つ目はベッキーを自分のメイドとして雇うこと。そして2つ目は再びこの学院の生徒として学ばせてほしいと言うのでした。他の生徒たちはそれを聞いて大喜びでした。その後楽しいクリスマスパーティーが開かれました。セーラにもクリスフォードさんからプレゼントでポニーのジャンプとオウムのポナパルトを見つけたのです。セーラはピーターの御者のもとクリスフォードさんと共に雪のロンドンを馬車に乗って走ります。そしてパン屋の前に馬車を止めたセーラはパン屋の女将さんにお礼を言いに行きます。そのパン屋にアンヌがいてあの日以来このパン屋さんで働くようになったのです。クリスフォードさんはこれから先お腹を空かせている子供達がいたら十分パンを食べさせてあげる、その代金は私が持とうと提案してくれたのでした。それからまもなくセーラはクリスフォードさんと共にベッキーを連れてインドに行く事になりました。セーラとベッキー、そしてクリスフォードさんを乗せた船が汽笛と共にインドへ旅立って行きます。

【感想】

セーラ・46-1原作にはないの、このミンチン学院に10万ポンドの寄付!ミンチン院長も驚きました!
 セーラがミンチン女子学院に訪ね、学院に10万ポンドを寄付するというのです。
原作にはないこのミンチン学院に10万ポンドの寄付というやつですが、これには
賛否両論があるのも確か、なんで寄付なんかするのかと?

 報復はしないまでも、原作通りミンチン院長とは馴れ合わないというのも考え
られたでしょう。ミンチン先生は後悔はしても改心はしていないので、セーラの行為が
いまいち理解できなくなってる気はします。

 これならミンチン院長が改心し、まっとうな学院に建て直そうとするのをセーラが
知り、それを手助けするため寄付をするという形の方が辻褄は合ったかもしれせん。


セーラ・46-3ついにラビニアはセーラを、屈服させる事はできませんでしたね。
 それとセーラはラビニアを、何事もなかったかのように許しますね。ラビニアは
何ヵ月もかけセーラをイジメましたが、ついに屈服させる事はできませんでした。
しかしセーラはラビニアを許すという行為で、ラビニアをいとも簡単に屈服させました。

「私、本当はこの学院に来た時から
        あなたと仲良しになりたいと思っていたのよ」

 セーラにこう言われ手をさし出されたら、その手を握り返すしかありません。
イジメのような陰惨な行為よりも、人を許す寛容さの方が強いという事でしょうね。


セーラ・46-4ある意味ラビニアより問題なジェシーとガートルードでしたね。
 それよりもジェシーとガートルード、冷静になると最初はラビニアについていたが
セーラの人気を見てセーラにつこうとして、その後セーラが落ち目になるとラビニア
と一緒にセーラをイジメ、セーラが復活するとセーラに擦り寄る・・・
もしかすると真の悪役はラビニアではなく、この2人かもしれませんね。


セーラ・46-5孤児のアンヌを引き取り育てる、女将さん立派な人物です。
 セーラはパン屋の女将さんにお礼を言いに行くと、あのアンヌが働いていました。
孤児のアンヌを引き取り育て働かせるなんて・・この女将さん立派な人物です。
正直、お金に物を言わせるクリスフォードさんより立派かも(^^

 セーラはメイドに成り下がっても、屈服せず人間としての誇りを貫き通しました。
だからこそ試練の日々を乗り越えられた訳で、これこそがセーラの強さです。

 「小公女セーラ」が人気があるのはそのセーラのくじけない生き方に視聴者が
魅了されたからかもしれません。


セーラ・46-6ある意味「小公女セーラ」はセーラ、ミンチン院長、ラビニアの3人が主人公だったのかもしれませんね。
 ラビニアのイジメという形をした愛情表現(というには歪んではいますが)は結局
セーラには届きませんでしたね。最後セーラはベッキーと結ばれたので、ラビニア
の初恋?は、失恋という形で幕を閉じました(^-^;





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