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1978年 アニメ ペリーヌ物語 感想

ペリーヌ00

【1978年アニメ「ペリーヌ物語」感想】

 「ペリーヌ物語」は1978年世界名作劇場第4作目として放送されました。
前年「あらいぐまラスカル」の日常を描いた作品から、前半の旅を通し母の死、祖父との
絆を深めるペリーヌの姿が描かれます。前半に旅はしますが「母をたずねて三千里」の
ような波乱万丈ではなく訪れる村で起こる出来事を丹念に描きます。

 前半の旅で既にペリーヌは利発で強い子なので、それで人をやり込めたりしますが
お母さんはそんなペリーヌに強さ賢さを人をやり込めたりすることに使っては いけないと
諭します。このお母さんの存在が「ペリーヌ物語」では重要です。

 旅自体はそれほどの苦難はありません、むしろその後です。
アルプス越えをしてお母さんの体の具合が悪くな、結局お母さんは帰らぬ人になります。

「人から愛されるにはまず自分が愛さなければ」

 お母さんが亡くなる前に言い残した言葉で、ペリーヌのその後を決めました。
ペリーヌはお母さんの死を乗り越える事で成長し、後半はお母さんのこの言葉をペリーヌは
身をもって実践します。
ペリーヌ物語」は前半の旅やお母さんの死でペリーヌの成長を描き、後半のビルフランの
心を解きほぐす行為に、説得力を持たせているといえます。
前半があるから後半のペリーヌの13歳とは思えない利発や意志の強さに納得させられます。

 後半ペリーヌは祖父ビルフランに愛情を注ぎ込みその「愛」に頑固で頑ななビルフランは
心打たれ変わります。ペリーヌはお母さんの言葉を実践し、ひたすら祖父ビルフランに「愛」を
与え続けたのでそのような行為が出来たのでしょう。
 しかしペリーヌの「愛」はそれにとどまらず、息子エドモンドの葬式に来なかった工員たちを
批判するビルフランに

「ビルフラン様が工場の人達から愛されるには、まずご自分があの人達を愛さなくては」 

 と語り工員達にまでその「愛」を注ぎます。「ペリーヌ物語」は個人的な「愛」ではなくもっと
大きなもの「人間愛」というレベルの「愛」を描いているといえます。
ここまで大きな「愛」を描いている世界名作劇場作品は他にないです。

 こういう「与える愛」を描くには物語は平坦になるのかもしれません。
ペリーヌ物語」はメリハリ少なくさほど酷い人達ではなかったです。そういう意味では
普通に日々生活する人たちの中に、ペリーヌという強さと謙虚さをもった少女が入り物語を
作り上げたのかもしれません。
むしろ物語が平坦だったおかげで第49話「幸せの涙が流れる時」が際立って感動的に
見えるのかもしれません。
これが「ペリーヌ物語」の良さであり素晴らしさだと思います。 


 
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