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家なき娘 感想

家なき娘上下

【家なき娘 感想】

 「家なき娘」は世界名作劇場1978年作アニメ「ペリーヌ物語」の原作ですが殆どの
方は原作よりアニメの印象が強い作品ですね。

 アニメ「ペリーヌ物語」ではペリーヌとお母さんが旅をしますが原作にはありません。
原作はフランスから始まりお母さんがシモン荘で亡くなりペリーヌは一人で祖父のいる
マロクールへ向かいます。
 それ以後は基本的にアニメも原作も同じでペリーヌは祖父の経営する紡績工場で働き
やがて英語の才能を買われて祖父の側で通訳として働き、少しずつ祖父の信頼を勝ち
得ていきます。

 「家なき娘」というだけあり父母も亡くなり、残された娘ペリーヌの苦難が描かれます。
やはり見所は大金持ちの祖父のところにたどり着きながら、ペリーヌは自分がこの人に
愛されると分かるまで身分を隠しその上で出世していく所でしょう。
身分を隠す事によりペリーヌの純真さ気高さなどがよく描かれ楽しめます。

 そして社会主義的思想の表現として経営者と労働者の関係のありかたが問われていて
労働者の福利厚生にまで言及されいて当時の考え方が分かります。

 しかし原作ではペリーヌがビルフランの孫であることが最後にならないと分かりません。
原作ではペリーヌがビルフランの孫であることは読者に対しても隠されている状態です。
その為ペリーヌの内面が見えにくく、彼女の目的すら曖昧なまま物語が進むので中々
のめりこめない所はあります。

 その原作者エクトール・マロは当初、意志の強い少女が小島でサバイバル生活する
構想を持っていました。「家なき娘」を書くに当たってその時のサバイバル構想を本作に
挿入した為、ペリーヌの狩猟小屋での生活がいきいき描かれています。

 そんな健気で聡明なペリーヌも最後はビルフランからいつか結婚しなければならないと
言われます。
この時代の作品がリアルであろうとするとこのような最後になるのかなとは思います。
この「家なき娘」は児童文学の古典として面白く楽しく読める作品だと思いますね。



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