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トム・ソーヤーの冒険レビュー 28話 29話 30話

28話 「リゼットを助けろ!」

【物語】
 「さすらいの少女リゼット」が幕を上げます。両親を亡くし親戚の家に預けられたリゼットが奴隷のようにこき使われ、おじさんから鞭で打たれ徹底的にいじめられます。子供達はすっかり芝居に夢中になり、リゼットに同情し最後は舞台にあがって悪人に飛びかかってしまいます。その後子供たちがあまりに感動した様子だったので、芝居が面白いようだと村中の噂となり、夜の芝居は立ち見が出るほどの大盛況となりました。その夜、芝居の間にハックは舞台の下に忍び込むと、出番のないリゼットに昼間の事を謝るのでした。

【感想】
トム28-リゼットを苛めるおじさんおばさんを成敗する子供たち。俳優さんからすればハタ迷惑ですが、ここまで感情移入してくれれば役者冥利に尽きるのでは?結果的に夜の芝居は立ち見が出るほどの大盛況となりましたので(^-^
 「さすらいの少女リゼット」にハックは自身と、そしてリゼットの境遇を重ね涙を流し感情
移入します。でもこんなに感情を露にするハックも珍しいですね。

 その後、子供達は劇に感情移入し、リゼットを苛めるおじさんおばさんを成敗!!
でもこれを見ると、自分の子供時代のドラマやアニメに出てくる、嫌キャラが主役を苛める
シーンなどに腹を立てた経験を思い出しました。

あれ観るとテレビの中に入って、嫌キャラを殴ってやりたい!と誰でも思いまましたよね?

 今回はそれをそのまま形にしたものといえ「子供の夢」を具現化したお話といえます。
そりゃ、テレビの中に入って、嫌キャラを殴れば気分いいよな~殴ったトムが大満足という
のも当然ですよね~(^-^; 


29話 「突然のさようなら」

【物語】

 リゼットはハックの家を訪ねました。2人は仲良く話をした後、リゼットは帰り際に明日も来ると言うと、ハックはご馳走を用意して待ってると言います。その頃、ホテルに滞在していたデビット一座は役者のエドモンドとロザリンが逃げ出し大騒ぎになっています。3人では芝居が続けられないので、午後の船でニューオリンズに向かい、そこで座員を集める事になったのです。リゼットは今日にもセント・ピーターズバーグを旅立たなければならなくなりトムにハックに謝ってきて欲しいと伝えます。リゼットは必ずハックに会いに来ると約束したので、ハックは見送りには来ませんでした。

【感想】
トム29-ハックの家を訪れ別れの挨拶に来るリゼット。2人は同じ境遇だから、さほど気にせず仲良くなれたんでしょうね。
 4話にまたがって描かれた「リゼットシリーズ」は今回が最終回。そういえばリゼットは父親の
手によってこの一座に売り飛ばされたのですが、彼女のその影のようなものが描かれる事は
なかったですね。

「リゼットシリーズ」の主役はあくまでハックですから、それが当然といえます。

 しかしリゼットのおかげで普段見られないハックの感情の起伏が見られました。
現実主義で沈着冷静、自由人のハックの心の中を覗けた貴重なシリーズといえますね。


30話 「ハックの父親」

【物語】

 トムとハックは長雨でミシシッピ川に金目の物が流れ着いていないか探しに行きます。トムはそこで水死体を発見しますが、それがハックの父親のような気がしました。保安官が水死体を回収しにきましたが水死体は顔が識別できないほどになっており、ハックですら水死体が自分の父親かどうかはわかりません。ハックは村の墓地の片隅に埋められた水死体を自分の父親だと思う事にして冥福を祈りました。ところが数日後、ハックの父親が蒸気船に乗ってセント・ピーターズバーグの村に帰って来たのです。トムはハックに知らせハックは身を隠す事にします。ハックの父親はハックを探し続けましたが見つける事はできず、1週間ほどして再びクインシーに戻って行くのでした。

【感想】
トム30-ハックの父親はハックを探しに戻ってきます。いかにも飲んだくれという感じの父親ですね。マフもそうですが関修一氏のデザインする飲んだくれキャラは味わいがあります。
 ハックの父親が帰ってきましたが、いうまでもなくハックは父親を嫌っています。
前ベッキーに「父親と住んでいた時は地獄だった」と言っていたくらいですから。

この時代からすでにDVがあるというのは、今見ると考えさせられますが・・・

 親父との出会いが、感動の再会にならないのが「トム・ソーヤーの冒険」といえます。
この作品笑えるような明るい話から、水死体とかDV、殺人とかも描かれるんだよな。

 ハックの親父はハックがいないと分かるとすぐに帰ってしまいますが、色々な意味で
緊迫感がある回でした。



 

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