HAGIの雑本技法書ets紹介ブログ(元「世界名作劇場雑記」)

はぎの読んだ雑本やイラスト技法書などを紹介するブログ(世界名作劇場関連の情報も取り上げます)

2012年07月 | ARCHIVE-SELECT | 2012年09月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

トムソーヤーの冒険レビュー 48話 49話

48話 「インジャン・ジョーの最後」

【物語】
 洞窟でインジャン・ジョーの姿が見えましたが、トムはやり過ごします。その頃地上ではトムとベッキーの捜索隊が洞窟の中に入って行きました。トムはロウソクの明かりを見つけ近づくとそれはインジャンでした。トムは殺されると思いましたが、インジャンにそんな気持ちはありません。そこへコリンズ保安官がやって来てインジャンは逃げ出しますが、逃げる途中で足を踏みはずし、洞窟の中の深い谷に落ちて死んでしまうのでした。翌日トムはハックと再びマクドウガルの洞窟に行き目当ての場所を掘ると、箱があり中に金貨があったのです。2人は大喜びし、誰にも見つからないよう金貨を持ち岐路に着くのです。

【感想】
トム48-1-洞窟でインジャンに遭遇すると彼はこう言います。
「どうして俺が君を殺さなくちゃいけないんだ?まさか本気で言っているんじゃないだろうな。俺が君みたいな罪のない子をなんでまた」
 インジャンは劇中2人も人を殺している極悪人で、とても擁護できる人物ではないです。
でも他の世界名作劇場に出てきた悪役キャラに比べ、そんなに酷い人間に見えないのは
トムやハックなどの子供には一切手をださなかったからでしょう。

 少なくともインジャンは無抵抗な子供をどうこうする人物ではなかったです。もしインジャン
がその気ならトムやベッキーを人質に取り、逃走するはずですから。

 「インジャン」とはインディアンの蔑称ですし、狭い村でのよそ者に対する「恐怖と差別」の
象徴的人物に描かれていいました。

 大人たちはインジャンが死んで、「恐怖と差別」の対象が居なくなった事で喜びます。
 トムはインジャンが極悪人である事は理解していますが、同時にインジャンも同じ人間で
あると気がついたので、大人たちほど喜ばなかったです。

「トム・ソーヤーの冒険」ではインジャン・ジョーがいる事で物語にメリハリがつきました。


トム48-2-翌日洞窟に入り、目当ての場所を掘ると金貨を発見!トムは作品冒頭から宝探しをしていましたが、これで「宝探し」という冒険を完結させましたね(^^


49話 「格好の悪い終わりかた」

【物語】
 トムとハックは夜に金貨を家に持って帰り、テーブルの上に広げます。数千枚の金貨を見てポリーおばさんはショックで倒れてしまいます。翌日セント・ピーターズバーグの村は大騒ぎになり、コリンズ保安官から金貨の半分がトムの物だと認めらますが、ハックには身寄りがいないので後見人として子供のいないダグラス夫人に養子になるのです。養子になったハックはきちんとした服を着せられ、食事の時には慣れないナイフとフォークを使い、おまけに勉強までさせられます。翌日から学校が始まりドビンズ先生に代わって新任のローズという女の先生が来ていたのです。ローズ先生は新学期の初日から算数の問題をだそうとして、トムとハックが文句を言うと先生は2人に鞭を打ちます。トムとハックは今日からまたいつものような学園生活が始まるのでした。

【感想】
トム49-1-金貨を机一杯に広げるトムとハック。最後の最後でこれだけの金貨をものにしたんで、まさに「トムの冒険」はクライマックスです!!
 トムとハックはインジャンが、隠した金貨を持ち帰り大金持ちになります。昔は海賊の宝
を見つけようとして穴を掘っていたんですが、今回は本当に「宝」を見つけました!!
これを見ると「トム・ソーヤーの冒険」というタイトル通り、トムは冒険していたといえます。

 でもそれは「母をたずねて三千里」のマルコのような本当に命を懸けたものではなく
かといって「あらいぐまラスカル」のスターリングの日常よりは刺激があるもの・・・

 子供が想像し楽しいかも?思わせる「箱庭サイズの冒険」を壮大に描いたのがこの
「トム・ソーヤーの冒険」だったのでしょう。


トム49-2-ハックは大金持ちになりましたが、身支度を整え行儀作法を身につける窮屈な生活をする羽目に・・・自由を失ったハックですね(^-^・
 大金持ちになってもトムは変わりませんでしたが、 ハックはそうはいきません。
ダグラス夫人の養子となり身なりを整え、行儀作法を身につけさせられる最悪の結果に・・

 ハックはお大金持ちになりましたが、その代わり自由を失い「自由とお金」の両方得る事は
出来ませんでした。そしてハックはさらに窮屈な学校に行かなければなりません。


トム49-3-ドビンズ先生の代わりにきたローズ先生。女の先生でしたが、やは今までと同じように有無を言わさない鞭打ちをしましたね(^-^
 ローズ先生ですが、ドビンズ先生と同じく言う事を聞かないトムとハックを鞭打ちです。
子供は叩いてしつける、という分かりやすい教育方法!

最後はこのトムのセリフで終わります。

「僕達の物語をこんな格好の悪い所で終わりたくなかったけど
やっぱり学校だとこういう事になっちゃうんだ。今度また機会が
あったらハックからも素晴らしい冒険物語を聞くといいよ。
じゃさようなら。 アイター!!」

 夏休み宝を発見し大金持ちになる程の大冒険をしたトムとハックですが、結局新学期
には普通の学園生活が繰り返されるのでした。





スポンサーサイト



| トム・ソーヤーの冒険の関連記事 | 01:00 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |