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1981年 アニメ ふしぎな島のフローネ 感想

フローネ00 

【1981年 アニメ
家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ」感想】


 世界名作劇場第7作1980年「家族ロビンソン漂流記ふしぎな島のフローネ
はスイスからオーストラリアに移住しようと航海途中、ロビンソン一家は嵐に
あい無人島に漂着、そこでのサバイバル生活を描いた作品です。

 この作品で注目すべき存在はお父さん。スタッフが今までの世界名作劇場は
お母さんがメインで描かれていたのでお父さんを描きたかったといっていますが
その意図通り大活躍します。

 本来お父さんのエルンストは医者なんですが、筏、船、家、井戸、砂糖、塩
ロウソク果てはゴムの木から靴まで作りました。どこで作り方を知ったのか?
と思うくらいで、世界名作劇場の中で最も活躍したお父さんといえるでしょう。

 そして主人公のフローネはお転婆で楽観的女の子、本来なら重くなりがちな
漂流生活を暗くならずそれどころか楽しい生活にしたのは、フローネの明るさ
であり底抜けの楽観的なものの考え方のおかげです。
フローネがいなければこの漂流生活は辛いだけの物語になったでしょうね。

 「ふしぎな島のフローネ」は「物作り」の楽しさをメインに描いた作品だと思います。
確かに無人島脱出に向けて話は進みますが、それは背景としてありメインは色々
な物を作る楽しさを描いている気がします。

 前作「トムソーヤーの冒険」が男の子ロマンを集めた作品といいましたが、
それは子供や男の子しか楽しめない所があります。
この「ふしぎな島のフローネ」はそれを更に進めロビンソン一家を中心にすえ、
家族が試行錯誤し色々な物を作り上げる行為を楽しむ作品にしたと思います。

 老若男女の家族5人が出てきますから幅広い層を取り込み、尚且つ1話完結の
話が多いので途中からでも楽しめます。
18.8%の視聴率が、その物語の作り方が成功した事を証明しているでしょう。

 冷静に考えると70年代の世界名作劇場は何かへ向かって話を進める作品の
パターンは出尽くした感はあります。旅をして人を探したり、頑なな人の心を解き
ほぐしたり、王道ともいえる少年と少女の成長も描きました。

 「トムソーヤーの冒険」「ふしぎな島のフローネ」ではそのパターンの後追いは
やめて、腕白少年の日々や家族の無人島サバイバルを描きました。

 テーマに沿って話を作るのではなく、描きたいテーマをより集めて物語を作る
やり方です。世界名作劇場はワンパターンに見られますが、実はその時々で色々
なパターンの作品を試行錯誤をしながら描いているのが分かります。

 「ふしぎな島のフローネ」は色々な層の人達を途中から観ても楽しめるように
作ってある実にまっとうな作り方をしたアニメです。
新しい世界名作劇場を作る時実に参考になる作品ではないでしょうか。 


 
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