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牧場の少女カトリ 感想

カトリ原作  

【牧場の少女カトリ 感想】

 「牧場の少女カトリ」は20世紀初頭のフィンランドを描き、小説としてより資料的
価値がある作品といえるでしょう。その為この当時のフィンランドの奉公人の生活が
詳しく描かれ彼らの置かれた状況などがよくわかります。

 ただそのため小説のような派手な展開はなく、淡々と物語が進みます。物語は
カトリの奉公先での仕事などが描かれますが、ライコラ、クセラ屋敷はまだ良かった
のですが、問題はユントラ屋敷でした。

 ユントラ屋敷でのカトリの扱いはひどく、意地悪な奥さんの果てしない要求だけで
なく食事も満足に食べさせてもらえず、さらにはカトリが大切に織った布地を奥さん
に盗まれてしまいます。

 カトリは悔しさと惨めさで病気になり、自殺を考えたり奥さんをナイフで刺したいと
思うようになるまで精神的に追い詰められます。

 その後もいろいろな仕事を押し付けられ「カトリの美しい手はみるみる汚くなった」
との一文が示す通り、当時の女性の置かれた状況などがよく分かります。

 その後ユントラ屋敷との契約が切れる日が来て、カトリは自分の履歴書を書いて
ほしいとお願いします。この当時、カトリのような雇われ人が仕事を探すには前の
お屋敷での履歴書が必要でした。

 しかしユントラ屋敷では、カトりが出て行くのに腹を立て履歴書を書いてくれません。
カトリは隣の農場の主人にお願いし履歴書を書いてもらい、サインだけはユントラ
屋敷の主人に書いてもらうのです。このような主人の嫌がらせのような行為が当時
頻繁にあったのだと思わせるエピソードでした。

 最後にカトリが行き着くのは結婚で、カトリはランタラ農場にお嫁に行く事になり
ました。なんというかようやく安息の地を見つけられたカトリにホッとしてしまいます。

 小説として読むと微妙ですが、20世紀初頭のフィンランドを良く知りたい人には
お勧めの本だと思いますね。 




-牧場の少女カトリ (竹書房文庫―世界名作劇場)
牧場の少女カトリ (絵本アニメ世界名作劇場)

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