愛の若草物語レビュー 37話 38話 39話
【物語】
マーチ家に電報が舞い込みお母さんが電報を読んでみると電報には「マーチ夫人、ご主人の病は重し、すぐ来られたし」と書かれていたのです。お母さんは支度をして明日の朝一番の汽車でワシントンの病院に向かう事にしました。お母さんがワシントンへ出かけるまでの間にジョオは出征兵士援護会に連絡して、その足でお母さんの為に買い物をします。
ローリーはお母さんの手紙を持ってマーサおばさまに連絡に行きました。マーサおばさまはお母さんが貸してほしいと書いてきた金額では少ないだろうと言って、よけいに貸してくれるのでした。そこへジョオが帰ってきて25ドルを差し出したのです。ジョオがお父さんとお母さんの為に自分の自慢の髪を売ってまでお金を用意してくれた事を知ると、ジョオの優しさに再び涙を流します。
【感想】
![]() | ‐ | お父様についての悪い知らせがきました。そんな中お母様は準備についてテキパキと、指示をしますがは頼り甲斐があります。 |
描いてきましたがこの回から怒涛の展開が始まるといっていいでしょう。
マーチ家に電報が舞い込んで来ましたが、電報っていかにも悪い知らせのという
感じで、受け取るジョオやお母様の不安な顔がなんともいえません。
お父様についての悪い知らせがきました。皆不安顔ですがそんな中お母様は
準備についてテキパキと指示をします。お母様は頼り甲斐がある行動といえますね。
「若草物語」は四姉妹のい話ですがそれと同等くらいにお母様の存在が光ります。
そしてジョオは買物の帰りに散髪屋の前を通りかかり、自慢長い髪を売ります
25ドルのお金をお母様に渡します。「若草物語」でも有名なエピソードですね。
この後髪を切った理由やショートカットの長所を延々語り明るく振舞いますが、この
不自然なまでのハイテンションがあるから夜涙を流すシーンが引き立ちます。
![]() | ‐ | 髪を切った理由やショートカットの長所を語りますが・・・夜涙を流すシーンが女の子らしい。 |
第38話 「悪い知らせの電報がきた!」
【感想】
お母さんはブルック先生と一緒にワシントンへ向かいました。ローレンスさんはお母さんの付き添いの為に、ブルック先生にワシントンでの仕事を命じお母さんはワシントンへ旅立って行きました。ワシントンの病院にいるお母さんから手紙が届き、お父さんは敵の砲弾の破片を肩に受けました。怪我自体はたいした事なかったのですが、お父さんはそれが原因でチフスにかかり、長い間生と死の狭間をさまよっていたのです。でもどうにか一命は取りとめそうだが、お父さんはまだ重態で油断はできないと手紙には書かれていました。
【感想】
![]() | ‐ | 「小説家になろうとしてるんだろ?外側じゃなくって心の中を飾らなくては、その髪型、そういう人間にピッタリだ」と的確にジョオが喜ぶことを言うアンソニー。 |
ブルック先生何かようやく見せ場が来た感じです。
「ずいぶん思い切って短くしたね」ローリーはジョオに向かって言いますが、女性の
しかもあんなに長い髪を切ったのだから、何かあったのかな?と思うのが普通だけどw
ジョオもこうそっけない態度をされれば、気分よくないですね。
「君は小説家になろうとしてるんだろ?他の女の人と違って君は外側じゃなくって心の
中を飾らなくてはならないんだ。その髪型、シンプルでそういう人間にピッタリだと思う。」
アンソニーは髪を切ったジョオの姿を見て、こう似合うと言ってくれました。
このセリフ聞くとアンソニーとローリーって勝負になっていませんね。この後の話の
展開をみてもむしろ格差が開く一方だな・・・。
第39話 「みんなが書いた手紙、手紙、手紙」
【物語】
お母さんから2通目の手紙が届き、お父さんは徐々に回復していると書かれていました。子供たちはお母さんに手紙を書く事にしました。そればかりでなくお母さんに付き添っているブルック先生からメグ宛に手紙が届くようになりました。お母さんからの手紙にはお父さんの事は詳しく書かれていましたが、自分自身の事はあまり書かれていませんでしたから、ブルック先生からの手紙にお母さんの事が詳しく書かれてあったので子供たちはとても喜びました。ある時、ブルック先生から届いたメグ宛の手紙をメグが読んでいると、この手紙が自分宛の手紙ではなくローレンスさん宛の手紙だという事に気づきました。
同じ時にローレンスさん宛にもブルック先生から手紙が届いていたので、ジョオとローリーは、メグに届いた手紙とすり替えて元に戻しておくのでした。
【感想】
![]() | ‐ | ジョオは自慢の長い髪を売ったことを、悲しんで泣いてしまいました。 |
やり取りが面白いです。この辺り仲の良い幼い姉妹と言う感じがしますね。
ハンナの手紙をジョオが代筆したりしますが、ハンナは本格的な手紙の書き方を
披露しジョオは驚きますね。ジョオの失敗をジョオ本人に書かせるところは笑えます。
お母様に付いてるブルック先生からメグ宛に手紙が届くようになり、細かい事まで
書いてあるので姉妹達は喜びます。ブルック先生、地味に活躍していますね。
メグは自分に来たブルック先生の手紙がローレンス卿宛の手紙だという事に
気づきました。これを何とかしようとしてジョオとローリー頑張りますね。
ローレンス卿の部屋から手紙を持ち出し湯気で空けて中身をすり替える。でも
これだと封を開けたのがばれるのですが・・・ローリーはローレンス卿に手紙を渡す
時「僕が開けますよ」と自ら開けて誤魔化しました。結構ハラハラしながら観られる
シーンでローリーの機転の良さを感じましたね。
![]() | ‐ | ローリーは機転を利かせうまく手紙を入れ替えました。ローリーの機転の良さを感じましたね。 |

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