世界名作劇場雑記

世界名作劇場、名作作品の関連情報を主に取り上げます。

2015年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2015年03月

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ロミオの青い空 アニメと原作比較

ロミオ原作アニメ 

ロミオの青い空 アニメ原作


 まず主人公のロミオですが、原作ではジョルジョ・ ベルナスコーニというのが本名
となっています(本稿ではロミオとして書いていきます)

 アニメ原作もロミオの畑が、天候により全滅したりとある程度同じです。しかし
煙突掃除夫になるのはアニメではロミオ自身の意思でした。

 しかし原作はおばあさんにそそのかされたお父さんが、半年間身売りする契約を
してしまいます。なので原作ではお父さんが、ロミオの実父ではないという設定は
ありません。

 ミラノに着いてからもアニメではロミオとアンジェレッタの出会いはロマンチックな
ものがありましたが、原作では家に行ったその日にあっさりと出会っています。

 アンジェレッタの性格は原作もアニメも同じですが、外見は「くしゃくしゃの青みが
かかった髪と、大きな目」でアニメのよにストレートへアではありません。

 ロミオがアルフレドに再び出会い、黒い兄弟を結成して狼団との決闘に勝利した
以降はアニメと原作とではまったく異なります。

 アニメではアンジェレッタの出生の秘密からイザベラのお屋敷に行ったり、大公様の
晩餐会に乗り込んだ話、そしてアルフレドの最後などがありました。

 そもそもアルフレドですが原作ではアニメほどかっこよく描かれておらず、ちょっと
リーダー格で字が読み書きできるという程度の少年です。 しかも原作ではそのアル
フレドはあっけなく死んでしまいます。

 そんなある日、ロミオは煙突にもぐって掃除していた時死にかけそこをカセラ先生に
助けられます。カセラ先生は子供たちに親方のもとから逃げ出すようにいいロミオは
ミラノから逃げだす事を決意。

 ロミオは3人の仲間とにミラノからカセラ先生の住むルガーノまで、およそ100キロ
の道のりを、途中ルイニやアンゼルモ、そして警官たちに追いかけながら逃げ回り、
苦労の末たどり着きます。

 その途中で死神ルイニは逮捕され、この子供を使った煙突掃除夫のことが新聞
記者によって公にされその後、煙突掃除に子供を使うことは禁止されます。

 ビアンカも原作では捕まる事なく、ずっとロベレドの町で兄アルフレドの帰りを待ち
わびます。ロミオはアルフレドの遺言に従って、ルガーノに着いてすぐにビアンカの
もとを訪れカセラ先生の家で暮一緒にらすようになります。

 原作でロミオはソノーニョ村に帰る事なくルガーノのカセラ先生の家で暮らし、その
9年後ロミオは教師としてと妻ビアンカとソノーニョ村に戻ります。

 そこでアニタと再会しましたが、ロミオが帰ってくるのを待ちくたびれ為、村の男性
と結婚していました。この辺はアニメでは使われませんでしたね。
 



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黒い兄弟 感想

ロミオ本

黒い兄弟 感想】

 スイスのソノーニョ村に住む13歳のジョルジョは、貧しくも幸せに暮らしていました。
そこに「死神」と呼ばれる男がやって来て、ジョルジョの運命が変わります。

 この時代(現代も)イタリアやもちろん他の国も子供たちが、こういう不遇な境遇で
生活していた事が読むとよく分かります。

 原作者リザテツナーは図書館の報告書で見つけたこの理不尽な行いを、後世に
伝えたいとして本書「黒い兄弟」を書いたのです。

 作中の「黒い兄弟」とは、ミラノの煙突掃除夫となった少年たちが、町の不良少年
グループから自らを守るために作った組織です。大人は守ってくれないので自らを
守るしかないというのが悲壮ではあります。

 その中でアルフレドという少年は、売られた子供たちの不運の象徴として亡くなった
といえます。最愛の妹ビアンカをジョルジョに託し、死を受け入れざるを得なかった
アルフレド・・・このように不幸に亡くなった子たちは大勢いたのが分かります。

 そしてジョルジュは煙突掃除夫の仕事を全うすることなく、逃亡という形をとります。
これは原作者のリザテツナーが「生き延びるために時には逃げる必要もある」と
言いたかったからでしょう。

 ナチスの迫害を逃れスイスに亡命した著者自身に重なるからでしょう。契約は守る
べきだがそれが不当ならそれを破棄する勇気は必要だと・・。

 この時代の子供達の境遇を知ることが出来る本でありますし原作者リザテツナー
の思いや、いいたいことがよく理解できるので読む価値はあると思います。




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黒い兄弟 著者 リザ・テツナー

リサリザ・テツナー
(Lisa Tetzner)

1894年~1963年
享年69歳 ドイツ人

黒い兄弟
(Dio Schwarzen Bruder)
1941年出版


【経歴】
1894年11月10日 リザ・テツナーがドイツ東部で、医者の家に生まれる。
小さい時に足を患って病身でした。

1919年 子供達を集めて昔話や童話を語って聞かせていた時にヘルトと出会う。

1924年 クルト・ヘルトと結婚する。

1926年 世界のメルヘンを編集した『メルヒェン12カ月』を出版する(~1927年)

1933年 ヒトラーがドイツ首相に就任し、ナチスがドイツで政権を獲得する。
ヘルトは労働者運動の先頭に立って社会や国の政治に批判を強めていたため、
ナチス政府により逮捕されるが、テツナーの尽力で釈放される。二人はスイスの
カローナ村ヘ亡命する(スイス国民として生涯を過ごす)

1935年 「チロルの夏休み」と「二少年の秘密」を出版する。

1939年 第二次世界大戦が勃発、スイスは独立中立を保ち続ける。

1941年 スイス国立図書館の古い記録の中から「小さなスイスの奴隷たち」を
見つけ、昔ティチーノ地方で子供たちが売買されていた事を知り、これを題材に
して「黒い兄弟」をスイスで出版。
1963年7月2日 リザ・テツナーが死去、享年69歳。


(参考図書)  「赤毛のゾラ」渡辺芳子 訳 「黒い兄弟」酒寄進一 訳
「シンデレラ・ガール」塩谷太郎 訳



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1995年 アニメ ロミオの青い空 感想

ロミオ・0

【1995年アニメ「ロミオの青い空感想

 世界名作劇場1995年第21作「ロミオの青い空」 、前回の「七つの海のティコ」
のような大冒険活劇から一転世界名作劇場らしい作品が制作されました。

 世界名作劇場の中でも未だに、ファンの集いとかが行われるほどの人気がある
作品です。これほどのファンを未だに持ち続けている、世界名作劇場作品は他にない
といっていいのではないでしょうか。

 そして「ロミオの青い空」は放送時の関係から全33話しかなく、どの回も見のがせ
ないエピソードばかりで内容が詰まった構成です。

 物語前半は家族の為に煙突掃除夫としてイタリアミラノにやって来たロミオの過酷
な労働が描かれ原作に近い話が展開されます。後半はロミオとアルフレドが再会し
黒い兄弟の仲間と団結して困難に立ち向かいます。

 しかしこの黒い兄弟は煙突掃除夫として過酷な労働を強いられている子供たちの
集まりにもかかわらず揉め事、軋轢、ケンカがまったく描かれずそれらを乗り越えて
友情を育む過程が描かれなかった気はします。

 友情の為なら、自分の身を省みない行為のみが描かれます。過剰な友情物語では
ありますが、それを気にさせないのは全33話 という短さではないでしょうか?

 とにかくノンストップで物語が進み、特に黒い兄弟VS狼団、イザベラの話、大晩餐会
そしてアルフレドの死これらが15話の中に詰まっています。

 エピソードが密集して尚且つアルフレドの死という所まで、一気に話が来るので
その流れでみればこれほど面白い作品はないです。

 「ロミオの青い空」は絵的には世界名作劇場らしくそのエッセンスが詰まった作品とも
いえます。その為世界名作劇場ファンや女性ファンには受けました。

 反面視聴率は10.4%しか取れず一般の人たちに受けたかとなると疑問ですが・・・
この時代は世界名作劇場はかなり追い詰められているのが分かります。




-ロミオの青い空 (竹書房文庫―世界名作劇場)

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ロミオの青い空レビュー 31話 32話 33話

31話 「本当の宝物」

【物語】

 ロミオたちはどうしてもサーカスが見たくなりみんなで行くには、あと20リラが必要です。しかしロミオはクリスチーナさんの屋敷の古くなった離れを掃除と修理する事で20リラもらう約束を取り付けました。明日が期限となった金曜日、ミカエルは露天商の前を通りかかった時、ふとしたはずみで高価な壷を割ってしまいました。露天商の主人のリドはミカエルに弁償させようとしましたが、ミカエルはお金を持ち合わせていなかったので、リドはミカエルの持っていたマリア様のペンダントを奪い取りました。 ロミオはミカエルの様子がおかしかった理由を悟り、ミカエルにマリア様のペンダントを手渡したのです。ミカエルはどうしてペンダントを取り返したのか尋ねると、ダンテは 「思わず買っちまったんだってさ、あの20リラで。でも俺たちみんなリーダーと同じ意見さ」と答えました。

【感想】

ロミオ・31ロミオ1人で20リラ稼げないです~ロミオが売られた時の契約料が25リラだった訳ですから(^^
 当初の放送予定が変更になり急遽追加で作られたのが、この31話と次回の
32話です。急遽作られたので前後の話に関係がない物語展開になりました。

 ロミオは皆でサーカスに行くように考えますが、あと20リラが必要です。ロミオは
クリスチーナさんの屋敷の古くなった離れを掃除と修理する事で20リラもらう約束
を取り付けました。

 でも今までの物語展開から、ロミオ1人で20リラなんて働いて稼げる額ではない
ですよね。ロミオが売られた時の契約料が25リラだった訳ですから・・・。

 ロミオ1人で20リラ稼げるのなら、今までこんな苦労しないだろうと(^^
この辺り急遽作られた話なんで仕方がないですがね。


32話 「素敵なクリスマスイブ」


【物語】

 ロミオはこの休みを利用して本を2冊読もうと決心していました。カセラ教授の予想に反してロミオはモディーディックの小説を読めるまでに読書力をつけていたのです。ロミオの提案でクリスマスの日にカセラ教授の為に人形劇を開き、自分たちの気持ちを人形に代弁してもらう事にしたのです。 クリスマスの日、カセラ教授はクリスマスプレゼントとしてロミオとビアンカの人形劇に招待されました。人形劇は男の子と女の子が教授に親切にしてもらうという、自分たちの実話のストーリーでした。

【感想】

ロミオ・32ロミオは先生、ビアンカは看護婦になると、お互い将来について語ります。
 当初の放送予定が変更になり急遽追加で作られたのが、前回とそして今回の
32話がそうですね。

 ロミオは煙突掃除の仕事中に屋根から落ち足の骨を折ってしまいます。足を折る
なんて治るまで何ヶ月もかかりますしそんなに休んでいられないでしょう。急遽作ら
れたとはいえ、せいぜい捻挫ぐらいでよかった気はしますね。

 人形劇をしてカセラ教授にお礼を言いロミオは先生でビアンカは看護婦になると
お互い将来について明確にします。というよりロミオはようやく将来何になるか明確
に分かりましたね。


33話 「空へ!自由の翼にのって」


【物語】

 ロミオは今日、ロッシ親方の家を出ていく事になりました。親方と別れたロミオはダンテたちと合流し、ミラノの町を歩きます。ロミオはニキータにアルフレドの墓を守ってほしいと言い、ニキータはそれを引き受けます。そこへ黒い兄弟の仲間と狼団のメンバーがやって来ました。ロミオはジョバンニに黒い兄弟と狼団が同盟を結んでほしいとお願いします。ロミオたちは故郷の近くまでカセラ教授の馬車でカセラ教授とビアンカに送ってもらえる事になりました。ロミオはとうとうソノーニョ村に帰って来ました。 そして10年後、働きながら学校を卒業したロミオは子供たちの先生になっていました。貧しい者、弱い者を導く小さな光となり、ロミオは夢に向かってその一歩を踏み出したのです。ロミオとビアンカは結婚し、2人の間に生まれた男の子にアルフレドと名前を付けたのです。そして今、子供たちが煙突掃除夫として売られていく事はなくなりました。

【感想】

ロミオ・33-2ルイニは子供たちを酒場に集めていました。原作ではルイニは警察に捕まるのですが、アニメでもそうして欲しかったです。
 今回でロミオは煙突掃除としての契約が切れ、ロッシ親方の家を出て行きます。
ロッシ親方もそうですがエッダも別れ際涙を流します・・・しかしアンゼルモは最後
まで改心しませんでしたが、でも彼らしい態度を貫きましたね。


ロミオ・33-1
 アルフレドの墓の前でニキータは、髪に花をかざしてアルフレドに報告していました。
二キータは作品を通して出続けた女の子でしたが、その彼女の心境の変化が上手く
描けた気はします。


ロミオ・33-4
 そしてロミオはとうとうソノーニョ村に帰って来ました。ここまで遠い道のりでしたが
ロミオはやり遂げましたね。


ロミオ・33-5
 ロミオの旅はついに終わりを告げ、そして10年後働きながら学校を卒業した
ロミオは子供たちの先生になっていました。

「ロミオが愛した青い空の下で子供たち
                 1人1人が貴く自由であると願ってやみません」

ナレーションでのこのセリフが、「ロミオの青い空」のすべてではないでしょうか。


ロミオ・33-6ロミオとビアンカと結婚して、生まれた息子にアルフレドと名づけました。


 


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ロミオの青い空レビュー 28話 29話 30話

28話 「貴公子アルフレド」

【物語】

 黒い兄弟の仲間はダンテたちの作戦が成功して大公様の屋敷の裏口から、まんまと忍び込む事ができました。アルフレドたちは晩餐会会場に入り、あと少しで国王に逢う事ができるというその時、アルフレドたちはマウリッツォの用心棒に捕まってしまいました。しかしそれを見ていたイザベラ様はアルフレドたちを助け、衛兵に命じて用心棒たちを屋敷の外に連れ出してしまいます。イザベラ様はすべてを知っており、アルフレドは国王のもとに案内してくれると言うのです。アルフレドはロミオと再び友情の誓いを交わすと、アルフレドとビアンカはロミオとニキータと別れ、いよいよ国王に逢いに向かいます。

【感想】

ロミオ・28-1黒い兄弟や狼団は大活躍します・・・でも子供が、でかい大人の男をぶっ倒すのは無理があるよな(笑
 黒い兄弟は公爵屋敷に忍び込みましたが、用心棒に見つかってしまいます。
そこへジョバンニが駆けつけ、用心棒を一撃で倒します。その後も子供が大人の
用心棒をぶっ倒しますが、リアルで考えたらありえないですね(^^

 でもここまでついて来た視聴者はもうこういう細かい事は気にしないでしょう。
ロミオの青い空」は全33話なのでノンストップで話が進みます。

 特に後半はアルフレドの晩餐会へ向かう為に皆が一致団結するので、急流のよう
に進む物語展開に身を任せればむしろ面白いです。

 黒い兄弟の子供達が友情を育む過程がないからこそ、スピーディな展開になり、
より楽しめるともいえます。そしてアルフレドはロミオとニキータと別れ、いよいよ
国王に逢いにいきます。


29話 「永遠のアルフレド」


【物語】

 国王は「私は偽の勲章を本物と偽って、はばからぬ者こそ嘘にまみれた卑劣漢と考える」と言いました。国王はマウリッツォの勲章を見ると「兄上から他に何か聞いておらぬか。例えばある印の事とか」と言うのです。マウリッツォには何の事だかわかりませんでした。しかしアルフレドにはわかっていたのです。「それは祝福の印です。陛下の父君のお付けになった十字架の印は僕の父の生涯の誇りでした」国王の父君はビットリオの勇敢な行為を称え、勲章の裏にナイフで十字架の印を刻んでいたのです「その通り。だがその十字架の印がこの勲章にはない」と言うと、アルフレドは「これがその印です」と言って自分の持っていた勲章を高々と突き上げ、十字架の印を見せるのでした。誰が真実を愛する心正しき者で、誰が嘘にまみれた卑劣漢かは、誰の目にも明らかでした。こうしてアルフレドとビアンカは、ようやく自分たちの無実を証明し、名誉を回復しましたがアルフレドは椅子に崩れていたのです。「ありがとうロミオ、君は僕の希望そのものだった。明日から僕が見られなかったものを君が見てくれ。叶えられなかった夢を君が… ロミオ、ビアンカを」そう言い残すとアルフレドはロミオの腕の中で息を引き取ったのです。

【感想】

ロミオ・29-1アルフレドとマウリッツォの言い争いに、決着が付きます!
 アルフレドとマウリッツォは国王の前で言い争いになり、それをイサベラが仲裁
します。今回はアルフレドが完全な主役といえますよね。肝心の主役ロミオは屋敷
から追い出されましたから(^^

 国王は「父君はビットリオの勇敢な行為を称え、勲章の裏にナイフで十字架の印
「祝福の印」を刻んでいた」と告白します。

 しかしマウリッツォの勲章にはそれがなかったでした!そしてアルフレドは自分の
持っていた勲章を高々と突き上げ、十字架「祝福の印」を見せるのでした。

 この回は「ロミオの青い空」の中でも屈指の名シーンでは?マウリッツォは崩れ落ち
グラゼーラは衛兵に取り押さえられます。もの凄いカタルシス感じる回ですよね。

 アルフレドとビアンカとロミオの3人は岐路に着きビアンカはカセラ教授の元に帰り
ますが、いつの間にかアルフレドとロミオだけになり2人で永久の別れですね。

ロミオ・29-5アルフレドは「ごめんよロミオ、僕はもう大人にはなれないんだ」そう言い残します。


30話 「最後の誓い」


【物語】

 アルフレドのお葬式が黒い兄弟の仲間たちの手で行われる事になりました。リーダーになったロミオを中心にアルフレドのお墓を買う為のお金が集められます。黒い兄弟の仲間はほとんどお金を持っていないので、カセラ教授やメイドのピア、ロッシ親方やエッダにアンゼルモ、そして狼団のメンバーまでがお金を出し合い、アルフレドのお葬式が行われることになりました。アルフレドが国王に逢った時に着ていた服を棺に入れ、ロミオは「僕たちの英雄アルフレド。僕たちの信頼も尊敬もすべて君のものだ、永遠に」と言うと、黒い兄弟の歌を歌い始めました。黒い兄弟の仲間もロミオと一緒になって歌い、いつしか教会の中に歌声が響き渡るのでした。

【感想】
ロミオ・30-1
 ロミオはアルフレドが死んだ事実を受け入れられず落ち込んだ日々を過ごして
いました。ニキータもアルフレドの死を悲しみました。

 ニキータはアルフレドと同じように自分も戦うのだと考え冬の冷たい川に服の
まま飛び込み泳ぎます。ダンテも一緒になって川に飛び込むのでした。

 ニキータがこうしたい気持ちも分かります。ダンテはお調子者っぽく描かれている
のでかえって心に伝わるものがあります。

 しかしロミオは立ち直れずダンテはロミオを殴り飛ばしました。でもこうなるとダンテ
がリーダーになればいいのでは?アルフレドの妹ビアンカも立ち上がっているのに
ロミオは中々出来ないわけでね。

「僕たちの英雄アルフレド。僕たちの信頼も尊敬もすべて君のものだ、永遠に」

 アルフレドのお葬式でロミオは そう言います。黒い兄弟の仲間もロミオと一緒に
なって教会で歌います。こうしてアルフレドは天に召されました。

ロミオ・30-2黒い兄弟の仲間もロミオと一緒になって、教会で歌うのでした。


 


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ロミオの青い空レビュー 25話 26話 27話

25話 「再会!ビアンカとアルフレド」

【物語】

 アルフレドは黒い兄弟の仲間を集めると、自分の過去を話しました。黒い兄弟の仲間はホテルの前で騒ぎを起こし、守衛が気を引かれている隙にロミオはホテルに忍び込みます。ダンテやミカエル、アントニオも続けて煙突を伝って部屋に忍び込み、逆に見張りのグラゼーラを縛り上げてビアンカを救出するのでした。ところがアルフレドは咳き込み発作を起こしてしまいます。そこへマウリッツォがピストルを構えてやって来ました。マウリッツォはアルフレドに勲章を渡すように言いますが、アルフレドはそれを拒否すると、マウリッツォに体当たりして逃げ出します。アルフレドは国王に真実を知ってもらい、自分とビアンカの名誉を回復しようという考えが脳裏に浮かぶのでした。
 
【感想】

ロミオ・25とにかく仲間のためなら黒い兄弟は、なんでもするといった感じです。
 黒い兄弟の仲間はビアンカを取り戻そうと立ち上がりました。でも黒い兄弟の
助け合いの精神は異質に感じます。

 2年前の「ナンとジョー先生」では子供たちは軋轢やケンカを繰り返し友情を培って
いきました。しかし「ロミオの青い空」の黒い兄弟は揉め事や軋轢、ケンカなどが
まったくなく描かれもしません。

 本来過酷な労働を強いられているのですから助けたくても助けられななかったり
するケースがあるはずです。しかしそういう苦悩はまったく描かれず、自分の生活を
度外視した友情を見せます。

 簡単にいうと揉め事や軋轢を乗り越え友情を育む過程がまったくなく、とにかく友情
の為なら自分の身を省みない行為のみが描かれます。

 本来は友情を育む過程こそ大事なのですが、この作品ではまず「友情」ありきで話
が進みます・・・ しかしこうなったのには、原因があります。
 

 これは当時、諸事情で放送が延期されたりして、話数を確保出来なかったのが
原因でしょう。友情を育んだりする話を描いても、その放送回が何週も前のことになり
視聴者は忘れてしまっているのです。

 だから放送回に友情劇を見せ、話を盛り上げようと脚本家さんは考えたのでしょう。
結果それが過剰な友情劇になりましたが、熱い展開を生み出すことにもなりました。
そうした諸事情があったからこそ「ロミオの青い空」は傑作になったのかもしれません。


26話 「誇り高き魂」

【物語】

 黒い兄弟の仲間は倒れたアルフレドをカセラ教授の家に運びました。アルフレドは煙突掃除の仕事にこき使われ、食事もロクに与えられなかった為に肺結核にかかっていたのです。アルフレドとビアンカを婚礼晩餐会へ。少年たちは胸を熱くして作戦にとりかかりました。晩餐会の行われるクリスト・フォード大公のお屋敷を屋根の上から偵察し、煙突掃除で汚れた普段着では国王に逢えないのでミカエルとビアンカは古着を直して立派な服を作ります。そしてとうとう晩餐会開催の日が明日へと迫ったのです。

【感想】

ロミオ・26妹ビアンカにロミオがいかに素晴らしいかを説く、アルフレドでした。
 ビアンカは黒い兄弟の仲間に加わる事になるのでした。ビアンカはお兄ちゃん
大好きキャラですが、まぁ、美男子で頭もよく腕っ節もあれば惚れるでしょう(^^

「僕はロミオにはかなわない。本当にそう思ってる。僕がどれだけロミオを信頼
しているか。本当に大きな勇気を持っているのはロミオなんだ。お前もいつか
きっとロミオが好きになる」


 楠葉監督曰くロミオとアルフレドを「ホモっぽく描いたから」と言いますが何となく
分かります。ロミオとアルフレドの関係は友情より愛情に近い。

 ロミオとアルフレドも親友の割りにケンカとか一切しません。アルフレドがロミオに
「お前もっとしっかりしろよ」とかも言いません。

 親友なら長所もそうですが欠点も指摘するはずです。でもアルフレドはロミオが
いかに素晴らしい男であるかしか言いません。

「お前もいつかきっとロミオを好きになる」


 これは俺がロミオを好きだから、お前も好きになれといっているようなものです。
ロミオを恋人と考えればアルフレドの言動は分かります。恋人の悪口を言う人間は
いませんからとにかくロミオを褒めまくりなのも理解できます。



27話 「長い一日のはじまり」

【物語】

 こうしてアルフレドにとって運命の日になる朝を迎えました。その頃ロミオはアルフレドが来ないのでミラノの町を探し回りました。そして狼団がアルフレドを監禁している現場に出くわしたのです。ロミオにとってもジョバンニにとってもそれはショックな事でした。ロミオはジョバンニに言います。 「ジョバンニ、この勝負、明日に延ばしてくれ。今夜は僕はどうしても大公様のお屋敷に行かなければならない」 ジョバンニはロミオとアルフレドの友情に心を動かされ「ロミオ、お前とアルフレドは本当の仲間だ。いいかみんな、俺たちも晩餐会に乗り込むぞ。ロミオとアルフレドに力を貸すんだ。ジョバンニはロミオに手を差し出し、2人は堅い握手で結ばれました。そしていよいよ大公様の屋敷の前に着いたアルフレドは行動を開始します。

【感想】
ロミオ・27ジョバンニは仁義みたいなのを重んる人物なので、人がついてくるのでしょう。
「俺はそんなふらふらしたヤツを殴るほど落ちぶれちゃいない」

 ジョバンニは決闘の最中、倒れたアルフレドにこう言います。ジョバンニは男気の
ある古風というか仁義みたいなのを重んる人物のようです。そういう意味では芯が
ある男なので安心感はあります。

 その後ジョバンニはなぜアルフレドの為にそこまでするのかをロミオに問います。

「確かにお前は強いかもしれない。でも力で仲間を思い通りにしているだけだ。アル
フレドは違う。アルフレドといるだけで、みんなの心に勇気が沸いて来るんだ。本当
に強いのはアルフレドだ」

 でもジョバンニが力で仲間を思い通りにしている??そうは思えないです。単に
ジョバンニに人としての魅力があるからでしょう。

 ケンカが強いというのもそうですが男気や仁義などを重んじる性格だから、人が
付いてくる訳で、ロミオにはそれが見えないようです。

 アルフレドはさすがに、ちゃんとジョパンニを理解していましたが、 対してロミオは
人を見る目がないようです。これを見るとどうもアルフレドは、ロミオを買いかぶりすぎ
ていたと思ってしまいますね~(^ー^;;


 


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