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家なき子 感想

レミ本 

【家なき子 原作感想】

 19世紀に健気に前向きに生きる少年レミの旅物語が描かれ、児童書としても
エンターテイメント作 としてもよく出来ている作品。

 上質な産着にくるまれて捨てられていた赤ん坊をバルブランは、きっと親が捜しに
くると考え礼金をあてにしてこの子を引き取る。

 バルブランの妻は、捨て子のレミをわが子代わりに愛し育てるが、親が現われない
ことと事故で足をなくし仕事ができなくなったバルブランは、旅芸人のヴィタリスにレミ
を売ってしまう。

 このような絶望的な状況に陥ったレミは悲しむが、それでも前向き生きようとする
彼の姿が共感してしまう。

 レミは旅芸人のヴィタリスに引き取られ、犬や猿の芸の仕込み方を教わる。その時
ヴィタリスは動物に芸を仕込むコツをこう語る。

「なぐりつけたりすれば、動物はおびえてしまうし、おびえたら頭がはたらかなくなる」

 著者のマロは力でものを従わせたりする行為に、否定的な考えが窺えますね。
その後も友人を作り旅して、レミは本当の家族との出会い最後は大団円に至ります。

 ハッピーエンドで終わるのはいかにもエンターティメントですが、しかしレミの前向きな
姿勢と努力の描写があるので、納得できるラストになったといえます。

 これは著者マロが当時の厳しい社会に翻弄されながらも、強く生きる子供たちにエール
を送った物語ともいえますね。

 それと自分が貧しくて苦労していた時に親切にしてくれた人に、裕福になってから恩返し
する というところは、同じマロの書いた「家なき娘」に似ています。

 19世紀後半のフランスは王政、共和政のせめぎっていましたが、その時代をそれ生きた
エクトル・アンリ・マロだからこそ人を愛する物語を書いたシ書けたのだろう。




-家なき子レミ (竹書房文庫―世界名作劇場)

家なき子関連本

家なき子関連DVD

家なき子関連CD

家なき娘〈上〉 (偕成社文庫)
 
家なき子〈中〉 (偕成社文庫)

家なき子〈下〉 (偕成社文庫)


 

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