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2015年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2015年10月

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こんにちはアン 原作感想

こんアン 原作 

こんにちはアン 原作感想

 この作品はルーシー・M・モンゴメリ「赤毛のアン」の続編というより、その前の話
つまりアン・シャーリーがプリンスエドワード島に来る前の出来事が描かれています。

 これを面白いととるか、素人が書く二次創作ととるかで評価は割れるでしょう。

 アンの両親が亡くなり家政婦だったジョアンナがアンを引き取り9歳まで育てます。
トマス家の主人バードは酒が入ると人が変わるアルコール依存の男。妻ジョアンナ
は夫の酒に悩まされいつも疲れきっている人物。

 無論主人のバードも酷い人物だけではなく家族で遠出したりアンや家族にクリス
マスプレゼントしたりやさしい一面も持っています(アンも好いてはいました)

 彼は典型的なアルコール依存の人で酒さえ飲まなければいい人です(酒をやめら
れないんですが)

 妻ジョアンナは夫の暴力や貧しさ家事労働に苦しむので、アンに優しくする余裕が
もてないためアンに辛く当たる描写が多いです。

 トマス家と別れ次はハモンド家にいきます。この家ではトマス家と違い酷い人は
基本的に出てきませんが、それよりもアンの厳しい労働が延々続きます。

 この家でも学校には行かせてもらえ男のマクドゥガル先生に出会いプリンスエド
ワード島の事を知りアンは憧れを抱きます。

 その後孤児院に行きスペンサー婦人が現れ、アンはプリンスエドワード島に着いて
終わりです。

 「こんにちはアン」は「赤毛のアン」の前史なので明るいお話しにできず、正反対の
話と分かります。前史としてみると微妙ではありますし、逆に別物ととらえれば面白く
感じるかもしれません。

 でも前史などというのは本来の作者ルーシー・M・モンゴメリー女史が書いてもうまく
いかない気はしますけどね。

 アンは悲惨な幼少期を過ごしながら、その影がどこにもないある意味リアリティが
ない人物でもあります。

 作者バッチ・ウィルソンはその「アン」にリアリティを持たそうとドメスティック・バイオレ
ンス アルコール依存、鬱などをいれ陰影にとんだリアリティのあるものを描こうとしたと
思います。

 しかし「こんにちはアン」で描かれた現実の上にアンの人格が形成されたというのに
自分はあまり納得できないです。

 前史とは後付けですから、「こんにちはアン」はリアリティを持ち込みすぎて本編との
乖離が激しくなってしまった作品の気がします。

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