HAGIの雑本技法書ets紹介ブログ(元「世界名作劇場雑記」)

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わたしのアンネットレビュー 34話 35話 36話

34話 「さようならフランツ」

【物語】

 フランツがローザンヌの学校に転校する事になりました。翌日からルシエンは毎日ペギン爺さんの山小屋に通いました。フランツの為に木彫りを作ってプレゼントしようと考えたのです。ロシニエールの駅ではフランツがアンネットやジャンたちとお別れしていました。そして汽車が出発する直前になってルシエンが木彫りを抱えてようやく到着したのです。フランツはみんなに見送られてローザンヌへ旅立って行きました。

【感想】

アンネット・34フランツは転校する事になりました。でもこのフランツはドイツ語を話す友人として登場しましたが、その後はたいした出番も見せ場もなかったです。
 アンネットがルシエンの「木彫りの馬」を壊してから、やたら苦しんでいます。
原作ではルシエンはアンネットが木彫りの馬を壊したことを知りません。

 その為アンネットは自分のした行為に後悔し悩みますが、ルシエンに何も
言われる事はありません。あくまでアンネット自身の問題として描かれます。

 この「わたしのアンネット」はスタッフが言うようにルシエンの物語でもあります。
でもこのアンネットが罪を背負った辺りから、ルシエンに対して寄りすぎた描写が
多過ぎ逆におかしな展開になっている気がします。

 アンネット被害者、ルシエン加害者という根本的な所がおざなりになっていますね。


35話 「心の扉をひらいて」


【物語】

 ロシニエール村にクリスマスが巡ってきて、クリスマスの晩にクラウスが姿を消してしまったのです。アンネットは氷った橋の上で足を滑らせて川に落ちてしまいます。足をくじいて歩く事ができず、寒さに凍えながら這って家に戻ろうとしますが、アンネットは寒さで家まで戻る体力はなく、近くのベルドーツさんの家に助けを求めましたが、あいにく留守だったのです。アンネットはとうとう力尽きて玄関先に倒れてしまいました。ルシエンはペギン爺さんの山小屋からスキーで帰る途中、雪の中にアンネットが倒れていたのです。ルシエンがソリを引いて戻って来た時、アンネットはルシエンに語りかけました。2人はやっと昔のアンネットとルシエンに戻ったのです。

【感想】

アンネット・35-1
 今回は「わたしのアンネット」のクライマックスともいえます。
アンネットはクラウスを探しに外に出かけ、そこで氷った橋の上で足を滑らせて
川に落ちてしまいます。

 そして近くのベルドーツさんの家に助けを求めましたが留守でおらず、その後何
とかルシエンに助けられるとこういいます。

「イエス様、私は今、私の心の扉を開きます。今まで心の扉を閉めていた事を
お許し下さい。どうぞ私の心の中にお入り下さい。そして私があの木彫りの馬を
壊した事をルシエンに正直に話す事ができるよう勇気をお与えて下さい。
ルシエンを私の所にお送り下さった事を感謝します」


・ ・・と言いますが、視聴者にはよく理解できないセリフ。

原作でもベルドッヅさんの家の玄関の扉を叩きます。どんなに扉を叩いても
誰も出てこない、この時アンネットは気づきます。戸を叩いても誰も答えてくれ
なければどんな気持ちがするだろう?アンネットはその不親切を憎んだでしょう。
そしてアンネット自身がイエス様にこれと同じ事をしていたのです。


アンネット・35-3
 アンネットは何年もイエス様を締め出していることに気がつきその行為を
恥じ、心の扉を開きイエス様を迎え入れルシエンと仲直りします。

 アニメではただの仲直りに感じますが、原作ではキリスト教の教義が根本に
ありました。まぁ、この辺り日本人には理解しにくいところでもありますけど・・。


36話 「よみがえった友情」

【物語】

 ルシエンはアンネットをソリに乗せ引きましたが、アンネットの服はずぶぬれに濡れていた事と、おりからの吹雪で眠りそうになります。ルシエンはやっとの思いでアンネットをバルニエル家まで送り届けました。そしてアンネットはとうとうルシエンと仲直りできたのです。アンネットはニコラス先生の家に行き2人が仲直りした事を大変喜びました。そしてアンネットはルシエンの木彫りをわざと壊してしまった事を告げ、アンネットがもらった褒美を新学期が始まったら先生の手からルシエンに渡してもらう事にしました。

【感想】

アンネット・36-2
 吹雪の中、ルシエンはアンネットを助け2人は仲直りができました。
でもアニメでは小出しに、アンネットがルシエンを赦しているような描写があった
ので、この仲直りの感動が薄くなっているのは確か・・・。

 原作ではアンネットがルシエンと仲直りしようとする描写はないで、アンネットが
ルシエンに助けられて、やっと赦す行為に感動はあります。

 ルシエンを赦さないというのは心の扉を開かないで、イエス様を締め出している
事にアンネットは気がつき、ルシエンを赦し心の扉を開いた訳ですから・・・。


アンネット・36-3アンネットはルシエンを赦し、心の重荷を下ろします。
 その後ニコラス先生にアンネットはルシエンの木彫りをわざと壊してしまった
事を告げたりして、原作の通りに話が進みます。

 アンネットはこの時、初めて長い間心を閉ざしていた夜の闇が消え去り、朝の
光が胸一杯に差し込んできた気がしました。

これで終わってもいいような気がしますが、でもあと12話もあったりします・・・





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COMMENT

十傑作さんこんばんは。

>凍死の危機という急展開のテンポを重視した配慮?
この辺は映像媒体なので色々変えなきゃいけないのでしょうね。

>楠葉監督が「家なき子レミ」でビタリスが亡くなる
監督、演出家によっての描き方の違いは比べると面白いかもしれません(^^

ではでは

| はぎ | 2013/07/07 16:44 | URL | ≫ EDIT

34話の予告でアンネットヴォイスで「誰か助けて!」
⇒若草物語の舞踏会予告で脚を挫いたメグが「助けてジョオ!」
と、この辺はスタッフが声優ネタで遊んでいます。

>原作でもベルドッヅさんの家の玄関の扉を叩きます。
>どんなに扉を叩いても誰も出てこない、
>この時アンネットは気づきます。
アニメでは脚を挫く直前のシーンで回想していた件ですね。
凍死の危機という急展開のテンポを重視した配慮?

今回のアンネットが心の扉を開く件の雪空演出は
楠葉監督が「家なき子レミ」でビタリスが亡くなる
場面でもやっていた所ですね。これまでは
ルシエンの一人芝居や悪夢、アンネットが喧嘩相手の
名前を書いてしまう等、「トム」に共通した
斉藤演出が目立っていましたが本領発揮?

| 十傑作 | 2013/07/07 09:56 | URL | ≫ EDIT

Heikaさんこんばんは。

>ベルドッツさんの家のシーンには、元々そんな重要な意味があったのですか。
原作読んで自分も深い意味があったの知りました。

>アニメに生かさなかったのでしょうね。
やはりテレビでキリスト教の教えを大々的に取り扱えなかったんでしょうね~(^^;;

その為に原作に真意のようなものが伝わらなかったのが残念です。

ではでは

| はぎ | 2013/07/05 22:27 | URL | ≫ EDIT

>どんなに扉を叩いても誰も出てこない、この時アンネットは気づきます。
>戸を叩いても誰も答えてくれなければどんな気持ちがするだろう?

あの、ベルドッツさんの家のシーンには、元々そんな重要な意味があったのですか。どうして、アニメに生かさなかったのでしょうね。「アンネット」はキリスト教知らない身には、十分理解できない作品ですね。

| Heika | 2013/07/05 05:40 | URL | ≫ EDIT















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