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1983年 アニメ アルプス物語 わたしのアンネット 感想

アンネット0

【1983年アニメ「アルプス物語 わたしのアンネット感想

 「わたしのアンネット」は今までの世界名作劇場と比べると、そのキリスト教色
の強さとテーマの重さで異彩を放っている作品といえます。

 原作の「雪のたから」はいわゆる宗教小説といえ、「キリスト教御推薦」の本
という肩書きがあるくらいですので当然といえます。

 そしてこの「わたしのアンネット」のテーマは「罪と赦し」といえるでしょう。

 ルシエンはアンネットの弟ダニーに一生治らないケガをさせてしまい、それに
より2人はお互いを傷つけもがき苦しみます。この重苦しく痛々しい描写、これ
こそがこの「わたしのアンネット」の最大の見所といえます。 

 アンネット被害者、ルシエン加害者という関係を見るだけで非常に重いテーマを
正面から描こうとした意欲作といえます。このような重いテーマを軸にして、物語を
作ろうとしたスタッフに敬意を払いたいですね。

 アンネットは今までの世界名作劇場の主人公と違い、自分の心の中の憎悪の
ような感情を押さえ切れずに何度も過ちを犯します。ルシエンの作ったカモシカの
木彫りを投げ棄てたりやノアの方舟を投げ棄てたり、木彫りの馬を壊したり・・・

 従来の世界名作劇場にはいないタイプの主人公ですが、しかし現実はアンネット
のようになるのが普通ともいえ、その点において等身大の子供といえます。
 
 対するルシエンも怒ってクラウスを投げ飛ばしたり、ダニーを怪我させたり決して
いい子ではなくこちらも等身大の子供です。

 等身大の普通の子供に現実にあり得る事故が起こったら?

 そんな時に人に湧き上がる憎悪のような、負の側面を描きそれと向き合った
稀有な作品といえます。そんな等身大の2人が対立し傷つけあいながら、お互い
の罪を赦すから感動的な作品になったのかもしれません。




-雪のたから関連本

アルプス物語 わたしのアンネット (竹書房文庫―世界名作劇場)

わたしのアンネット関連本

わたしのアンネットDVD


 

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COMMENT

Heikaさんこんばんは。

>壊したのは馬だけですね。
アンネットは破壊王とか言われて少し可哀想ですね。

>現実はなかなかそうはいかないです。
この辺りはアンネットや他のキャラもより人間らしいかもしれません(^^

ではでは

| はぎ | 2013/07/21 13:39 | URL | ≫ EDIT

>カモシカの木彫りを投げ棄てたりやノアの方舟を投げ棄てたり、木彫りの馬を壊したり・・・

ものの本によっては「アンネットは次々と破壊していく」と誤解しそうな書き方をしてますけど、壊したのは馬だけですね。

>そんな等身大の2人が対立し傷つけあいながら、お互い
>の罪を赦すから感動的な作品になったのかもしれません。

現実にはなかなか赦せるものではないように思えますし、そのように描いてる点で、現実的な作品ですね。他の心の広い名劇主人公のように行きたいと思っても、現実はなかなかそうはいかないです。

| Heika | 2013/07/21 09:03 | URL | ≫ EDIT















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