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1985年 アニメ 小公女セーラ 感想

セーラ・00

【1985年アニメ「小公女セーラ感想

 世界名作劇場1985年第11作目それが「小公女セーラ」でした。しかしこれより
前の作品群では「南の虹のルーシー」1982年14.7%、「私のアンネット」1983年
13.1%と視聴率が低下して、前作「牧場の少女カトリ」1984年では11.9%と
打ち切り寸前までいった経緯がありました。

 そんな世界名作劇場シリーズの存亡をかけて制作されたのが、この「小公女セーラ
といえます。そして結果は平均視聴率16.3%を獲得して大成功でした。

 次回作「愛少女ポリアンナ物語」とともに世界名作劇場シリーズ中間辺りで高視
聴率を取ったので「世界名作劇場中興の祖」と言えるかも知れませんし、自分は
そう考えています。

 ミンチン女子学院に来た時はセーラは大金持の娘でした。物語途中に父親が破産
して亡くなってしまい、セーラは無一文になりどん底の生活を強いられます。

 セーラは父親が亡くなってメイドになってからはひたすらミンチン院長、ラビニア
モーリー、ジェームスにいじめられる毎日。これほど天国から地獄を味わった世界
名作劇場の主人公(特にヒロイン)はいないでしょう。

 このような展開になったのは前作の「牧場の少女カトリ」が作劇的に地味な事もあり
低視聴率だったので、この「小公女セーラ」は視聴率獲得の為に今までの世界名作劇場
とは違う新機軸を打ち出したためと思います。

 まずは有名な原作のアニメ化という点があげられます。「小公女セーラ」も有名な
小公女」が原作ですが、これ以降の世界名作劇場は有名どころ(パレアナ、若草物語
小公子、ピーターパン、あしながおじさんなど)の原作作品がアニメ化が続きます。

 そして今までは舞台となる場所は、どこか知らない国の田舎にある村とかでした。
しかし「小公女セーラ」では大英帝国時代イギリスのロンドンという世界の中心といえる
大都市のミンチン女学院という学校が舞台です。

 なにより主人公のセーラが最初から大金持ちというのも「小公女セーラ」が初めて。
今までの世界名作劇場とまったく違うターンで始まっているのが分かります。

 その上セーラはお金持から無一文になってしまいますので落差分、観ている方は
過酷な環境に陥ったと感じます。

「小公女セーラ」はその過酷な状況に置かれ運命に弄ばれる少女の物語でセーラはその
運命を呪うことなく耐え抜き見事、元のダイヤモンドプリンセスに戻ります。

 イジメが重ければ救われた時のカタルシスは大きくなるわけで、元のプリンセスに戻り
ミンチン院長が崩れ落ちるシーンが痛快になります。

 「南の虹のルーシー」は後半、物語がが停滞「わたしのアンネット」は後半、話数が余って
しまい、「牧場の少女カトリ」は前後半で作風が違いました。

 そう考えると「小公女セーラ」は視聴者の怒りを煽り、全46話の一貫性を持たせ最後
まで無駄な回なく見せ切った脚本家中西隆三氏は素晴らしいと思います。

 セーラはメイドに成り下がっても屈服せず人間としての誇りを貫き通しました。
だからこそ試練の日々を乗り越えられた訳でこれこそがセーラの強さです。

「小公女セーラ」が人気があるのはそのセーラのくじけない生き方に視聴者が魅了された
からかもしれません。




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COMMENT

こんにちは。

>神戸サンテレビと言えばまさにその神戸の小学校で
いじめ問題は昔も今も変わらないですよねw

それでは

| はぎ | 2019/10/18 22:58 | URL |

こんにちは。神戸サンテレビ再放送中です

神戸サンテレビと言えばまさにその神戸の小学校でミンチンならぬまさに先生によるいじめがこのタイミングで発覚しましたが事実はアニメより奇なりかもしれませんね

| | 2019/10/18 12:24 | URL |

BADさんこんばんは。

>セーラという少女は、家の環境が激変しただけで、彼女自身は誇り高く、
変わらない強さが、セーラの魅力でしたね。

>セーラを嫌っていたラビニアも変わってないw敵ながらあっぱれ
そうラビニアって他の人物たちと違い態度変わらなかったのがすごいです(^^

>作画面では才田さんのキャラクターデザインも
セーラの芯が強く我慢強そうな感じを見事にデザインしていましたね。

ではでは

| はぎ | 2013/11/16 22:32 | URL | ≫ EDIT

以前もお話したと思いますが、ボロボロ泣きながら見た記憶が…。
多分未だに冷静には見られないと思いますw

セーラという少女は、家の環境が激変しただけで、彼女自身は誇り高く、辛抱強く、また思いやりのある女の子で、それは徹頭徹尾変わっていない(そういう意味では最初から最後までセーラを嫌っていたラビニアも変わってないw敵ながらあっぱれ)。
変わっているのは、ミンチンさんを始めとしたセーラを取り巻く大人たちなんですよね。
上辺を見て中身が見えていない感じで実に愚かしい。
その辺りがとても面白いですね。

作画面では才田さんのキャラクターデザインも「ハマり」でしたし、ビクトリア朝のイギリスが舞台ということで、シャーロック・ホームズが出てきそうなロケーションが素敵でしたね。

| BAD | 2013/11/16 21:25 | URL | ≫ EDIT

limさんこんばんは。

>人気になるものって賛否両論ありますよね。
人気があると色々と言われますが、何も言われないよりいいのかも?

ではでは

| はぎ | 2013/11/15 22:13 | URL | ≫ EDIT

その通り!

こんばんは。はぎさんの感想がすべてを語っていて何もツッコミ所はありません。全文wikipediaに載せたい所ですよ。ある意味、人気になるものって賛否両論ありますよね。せんとくんとかふなっしーみたいに(笑)。

| lim | 2013/11/15 20:29 | URL | ≫ EDIT

広島県のTさんこんばんは。

>一作品としては他の作品と比べていろいろ語れるすごいアニメだと思います。
やはりそれなりに傑作ろいえる作品だと思いすよね(^-^;

ではでは

| はぎ | 2013/11/15 20:18 | URL | ≫ EDIT

いろいろ疑問点はありますが、一作品としては他の作品と比べていろいろ語れるすごいアニメだと思います。
好きな人がいるものわかるし。
僕が感動したのは、ロンドンの生活描写とか、町並みの感じがすごいので、ロンドン日常アニメって感じで見たいです!
本当に日常描写には感心しました。
学院の近くから蒸気機関車が見えるとか、壁に貼ってあるポスターとか雰囲気が出てましたし。

| 広島県のT | 2013/11/15 20:03 | URL | ≫ EDIT















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