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リトルプリンセス 小公女 感想

セーラ本0 

【リトルプリンセス 小公女 感想】

 「小公女」の主人公サアラはミンチン女子学院に来た時は、大金持の娘でした。
しかし物語途中に父親が破産して亡くなってしまい、サアラは無一文になりどん底
の生活を強いられます。

 このお金持ちから一転、無一文になるという状況設定がこの作品の魅力です。
ストーリーの面白さもそうですが、何より驚くのはこんな状況になってもその高い
プライドを保ち続ける主人公サアラでしょう。

 断頭台に立ったその時さえ気高さを捨てなかったマリーアントワネットを尊敬して
いたサアラですが、彼女も最後までそのプライドを捨てませんでした。

 それは心の中で相手を批判するだけでなく、理不尽な要求をするミンチン院長に
睨んだり言い返したりという態度を見せたことで分かります。

 サアラは人間としての誇りを保ち続けたといえますが、その恐ろしいまでに高い
プライドにミンチン院長は恐怖すら感じている様子でした。

 このサアラのプライドの高さはどこから来るのか?サアラは当時のイギリスの植民地
インドの生まれ。この当時インドで生活していたイギリス人は本国のイギリス人より贅沢
に暮らしていました。

 このような環境で育ったことがサアラの人格形成に影響を与え、まるで女王様の
ようなプライドを持ったのでしょう。まさしくタイトルどおり「小公女」でした。

 しかしそのサアラも最後は苦楽をともにしたベッキーを友達にはせず、結局メイド
として雇う事になります。これは厳格なまでのイギリスの階級社会の故にこうなったと
思われます。

 さすがの「小公女」のサアラも主人は主人、メイドはメイドというイギリスの階級の
枠を超えられませんでした。

 それどころかサアラも最後は父の共同経営者クリスフォード氏に庇護され、事実上
その下に付く事になります。

 ものの本などでよく言われる「小公女」のサアラですら結局、イギリスの階級社会に
組み込まれてしまったといえるでしょう。これを読むといかにイギリス階級社会の壁が
分厚いか逆説的に理解できます。

このように当時のイギリスの世相なども考えながら読むと、面白いかもしれませんね。




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COMMENT

広島県のTさんこんばんは。

>サアラで思い出したけど、確かサアラって言い方もあるのでしたっけ?
役者の方の訳し方でセーラともサアラとも言えますね(^ー^

ではでは

| はぎ | 2013/11/19 22:51 | URL | ≫ EDIT

以前はぎさんが紹介されていた、インドが絵の映画でしょうか?(笑)
あっ!サアラで思い出したけど、確かサアラって言い方もあるのでしたっけ?

| 広島県のT | 2013/11/19 19:50 | URL | ≫ EDIT

Heikaさんこんばんは。

>主人とメイドにして友達というのは不可能かは想像する
友情は可能な気はしますね・・・セーラにとってベッキーは良き相談相手になるでしょう(^^

ではでは

| はぎ | 2013/11/18 19:26 | URL | ≫ EDIT

>しかしそのサアラも最後は苦楽をともにしたベッキーを友達にはせず、結局メイドとして雇う事になります。

主人とメイドにして友達というのは不可能かは想像するのみですが、可能と信じたいです。

| Heika | 2013/11/18 19:08 | URL | ≫ EDIT















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