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わたしのサウンド・オブ・ミュージック―アガーテ・フォン・トラップの回想

ヨーロッパ 

【わたしのサウンド・オブ・ミュージック】
【ーアガーテ・フォン・トラップの回想ー】


 著者はトラップ家の長女アガーテ・フォン・トラップさんで、義母マリアの自叙伝
「サウンドオブミュージック」とは違い子供達から見た回想記といえる。

 アガーテさんが回想録を書いた動機は「「サウンドオブミュージック」を書いた義母
マリアさんのことは知られているが、実母アガーテ・ホワイトヘッドや父ゲオルク・
フォン・トラップの真の姿が知られておらず、本当の2人の姿を知ってもらいたい」
からでした。

 その為実母との思い出、その祖母や親戚のこと、そして父親がオーストリア皇帝
からマリア・テレジア勲章を授与された勇猛果敢な軍人だったことなど。

 実母、祖母、親戚の方々の写真が数多く掲載されているのがアガーテさんの思いを
感じさせます。この回想録を読むと子供たち側から見た「サウンド・オブ・ミュージック」
が楽しめます。

 ただこの回想録を読むと感じるのが、義母マリアについてのアガーテの複雑な思い。
内気なアガーテと強い性格の義母マリアには、何かと確執があったと訳者さんは言って
いますがそれを感じる所が多々あります。


トラップ母・1 
(左)実父ゲオルク・フォン・トラップ (右)実母アガーテ・ホワイトヘッド

 アガーテさんによると「サウンド・オブ・ミュージックは義母マリアが権利を9千ドルで
映画会社に売ってしまい印税などの契約はしませんでした」とあります。

 当時としては仕方がないとはいえ、その為家族は金銭的見返りを受けられず、しかも
映画の内容は史実と違いトラップ家の家族は落胆しました。特にお父さんが意味もなく
厳しいだけの人物に描かれているのが嫌だったそうです。

 ただアガーテさんは映画に関しては「(映画と)仲直りをした」と書き「細かいところ
は事実と異なっているとはいえ、サウンド・オブ・ミュージックの制作者は私達家族の
人生を貫く精神には忠実でした」 と心情を語っています

 しかしこの映画「サウンドミュージック」に対しての複雑な思いは、義母マリアさんへの
複雑な思いに繋がっています。

 お父さんが亡くなるまでは子供達とマリアはお互いうまくやってたのでしょう。しかし
子供たちと義母マリアさんとの間に立っていた父ゲオルクが1947年に亡くなると、
確執が表面化した気はします。

 1956年にトラップファミリー合唱団は解散しますが、義母マリアさんはどうやら続けた
かったようですが、子供たちはもうやめたいと言ったようです。

 アガーテさんは当時43歳で他の兄弟も年齢的に厳しかったのもありますが、人前
で何かをしたい義母マリアさんとそれについていけない子供達はすれ違ったようです。

 その後義母マリアさんは家を「トラップファミリーロッジ」というホテルにしましたが
アガーテさんは家を「ホテルにされた!」という憤りの気持ちがあったようです。

 この辺になると子供たちと義母マリアさんとの間に完全に溝が出来ていたのかも
しれません。掲載されている写真にマリアさんの写真が意外に少ないという点から
それをを感じます。

 むろんアガーテさんが書いている通り義母マリアがいたおかげでアメリカでやって
これたのは確かでしょう。

 アガーテさんが「サウンドオブミュージック」と仲直りしたように、この本を書くことに
よって義母マリアさんとの気持ちにけじめをつけたのかもしれません。
 

↓ 史実のトラップ家の7人兄弟たちの写真。
 トラップ子供・2 



  


サウンド・オブ・ミュージック関連本

トラップ一家物語 (竹書房文庫―世界名作劇場)

マリア・フォン・トラップ (学習漫画 世界の伝記NEXT) (学習漫画世界の伝記NEXT)

トラップ一家物語DVD  サウンド・オブ・ミュージックDVD


 

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COMMENT

Heikaさんこんばんは。

>義母マリアさんとハサミどころではない確執があったのですねえ。
やはり色々な確執があったのがこの本読むとわかります(^^

ではでは

| はぎ | 2014/10/13 16:43 | URL |

この本は読んだことないですけど、アニメでなぜか思いきり設定を変えられたアガーテさん、実際は義母マリアさんとハサミどころではない確執があったのですねえ。

| Heika | 2014/10/13 06:29 | URL | ≫ EDIT















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