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真っ向勝負のスローカーブ 星野伸之

35・真っ向勝負のスローカーブ

【真っ向勝負のスローカーブ】
出版年:2003年 著者:星野 伸之



【著者のデータ】
星野伸之 ほしののぶゆき】
(1966年1月31日~ )
1966年旭川市生まれ。野球解説者。旭川工業高校卒。84年ドラフト5位で、阪急に入団。オリックス(球団名変更)を経て、2000年FAで阪神に移籍。02年引退。176勝140敗2S。通算2041奪三振。


 ある年代には「遅球王」として馴染みのある、元プロ野球選手の星野伸之氏が自身の野球人生を記したご著書。

 星野氏といえば130キロ代のストレートと100キロのスローカーブそしてフォークを武器に、プロ野球生活19年で通算176勝、2041奪三振などの成績を残した大投手。

 この本では星野氏自身が投手として長年活躍できた秘訣について事細かく、しかも分かりやすく解説しています。

 ストレート、カーブ、フォークの3種類が持ち球になった理由やその必然、そしてそれをどう投げ分けるかなどの投球術。

 ピッチングでもセオリー通りの配給をするとバッターに読まれるので、あえてど真ん中に投げ込み「こいつ何投げるかわかんない奴」と思わる幻惑術など。

 そう、投球術もそうだが、なによりこの本を読んで思ったのは、星野氏のかなり割り切ったものの考え方。

要は「1点もやらない投球」ではなく
「3点取られてもいい投球」というものだ。


 「1点もやらない投球」は神経がすり減るだけ、ならば「3点取られてもいい」と考え大雑把に投げるw

 星野氏いわく、そのくらいのおおらかな気持ちでやらないと、1シーズンはおろかその日の登板でも投げきれないとのこと。

 この理屈ではわかるけど実際やろうとすると簡単にできない考え方を実践し、成績につなげたのが凄い。

 その割り切りのよさは阪急(現オリックス)に入団した当時からしていたようで、入団時にすでに大投手だった山田久志氏を見て「好調時ではなく、不調時の山田氏のピッチングを目指そう」と考え練習に励んだりと驚くばかり。

 ビックリするくらいの割り切り方と大胆な考え方、そしてそれを実行する度胸、しかし星野氏自身は目の前の試合にどうやって勝つかを考えていただけとか。

 でもそれが結果的に芸術的な投球術にまで到達する偉業、それは星野氏の自らの実力を冷静に判断し今できることを積み上げた結果だと、この本でよーく理解できました。

 ただ2000年にFAで阪神タイガースに移籍するも、2001年に患った頻脈が原因で2002年36歳で現役引退したのが残念。これがなければ200勝もいけたでしょうね。




遅球に乾杯!―星野伸之・究極の投球術

オリックス・バファローズ 星野伸之ピッチングアカデミー〜98キロのスローカーブで2041奪三振の投球術〜 [DVD]

スローカーブを、もう一球 (角川文庫)






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