マクロス ヴァリアブルファイターデザイナーズノート

【マクロス ヴァリアブルファイター】
【デザイナーズノート】
出版年:2017年

この本は最初の「超時空要塞マクロス(1982/83年放送)」から「マクロスΔデルタ(2016年放送)」までに登場した、可変戦闘機(VF=ヴァリアブル・ファイター)の設定画を集めたファン垂涎の設定資料集! 毎週流れるオープニングで「VF-1バルキリー」が、戦闘機からスムーズにロボットに変形しリガードを破壊するシーンは今見ても興奮しますw それ以来「マクロス」シリーズを欠かさず視聴し、出てくる「VF」の変形ギミックを楽しみにしてきました(基本的にシリーズごとに「VF」の変形ギミックは変わります) 自分は「マクロス」のメカニカルな部分が好きだったので、この設定画集は非常に楽しめました(やっぱ「マクロス」はメカでしょw) なので今回はその中身を、ほんの少し見ていきたいと思います。 |


■「超時空要塞マクロス」1982年~1983年 ・VF-1A/VF-1D/VF-1S/VF-1Jバルキリー ■「超時空要塞マクロス・愛おぼえていますか」1984年 ・VF-1A/VF-1Sバルキリー・VT-1オストリッチ/VE-1エリントシーカー 一番最初に放送された「マクロス」(ファーストマクロスというのか?)の「VF-1バルキリー」は、最初の「VF」であるがゆえに、今見ると非常にシンプル。 頭部が「A型」「D型」「S型」「J型」と4種類あるんですが(偵察用、指揮官用で型が違う)80年代はこういう細かな違いがウケたのですよw あとパワーアップオプションを装備した「スーパーバルキリー」や「アーマードバルキリー」も掲載されています。 この辺の「オプション装備でパワーアップさせる」という方法は、後の「VFシリーズ」にも受け継がれました。 ちなみに掲載されている設定資料は「VF」のみで、陸戦型のデストロイドは一切扱っていません(それと機体の性能やその説明などもありません) |




■「超時空要塞マクロス Flash Back2012」1987年 ■「マクロス デジタルミッション VF-X」1997年(ゲーム) ・VF-4ライトニングⅢ ■「マクロス M3」2001年(ゲーム) ・VF-3000クルセイダー・VF-14バンパイア・VF-9カットラス この設定画集では「OVA」や「ゲーム」などの、マイナーな「VFシリーズ」の設定画なども掲載されているのが嬉しいところ。 「VF-4ライトニングⅢ」「VF-9カットラス」「VF-14バンパイア」「VF-3000クルセイダー」など、ほとんど日の目を見ない「VF」の設定資料は貴重。 個人的にはこの「VF-4ライトニングⅢ」って好きなんですよ~独特の三胴体構造で、いかにも未来的なデザインがいいですねw |




■「マクロスプラス」1994年~1995年 ・YF-19エクスカリバー・YF-21シュトゥルムフォ-ゲルⅡ・VF-11サンダーボルト 「OVA」なので当時(今見ても)映像的にハイクオリティで、そのセルアニメの限界といえる映像から繰り出される、ドックファイトが凄かった~!! その熱量という意味で「マクロスプラス」を越える「マクロス」はない気もします(これ以降は、「CG」になっちゃいますからw) ・「VF-11サンダーボルト」 「VF-1バルキリー」の正当後継機であるが、作中たいして活躍できない悲劇の機体といえるでしょうw ・「YF-19エクスカリバー」 前進翼という特異な形状でしたが、大概の人がついにこのデザインを取り入れたかという思いがありましたけどwそれとロシアのSuー47(スホーイ47)という現用機と、外観のデザインがそっくりなのは有名。 ・「YF-21シュトゥルムフォ-ゲルⅡ」 ゼネラル・ギャラクシー社風味満載なデザインで、なにより足が収納型という変わった変形機構。脳波コントロールで操縦できるけど、精神コントロールに失敗すると機体を制御できないというの今考えるとベタ設定w 上の画像にもある通り、設定画集ではちゃんと全ての「VF」シリーズの変形ギミックも掲載しております。 |



■「マクロス7」1994年~1995年 ・VF-19改エクスカリバー・VF-19S/VF-19Fエクスカリバー・VF-11C/VF-11D/改サンダーボルト・VF-11MAXXL改ミレーヌバルキリー・VF-17S/VF-17D/ナイトメア・VF-22S/シュトゥルムフォーゲルⅡ ■「マクロス ダイナマイト7」1997年 ・VF-5000Gスターミラージュ・VF-19Pエクスカリバー・VF-1Cオストリッチ・VA-3C改インベーダー・VF-22SシュトゥルムフォーゲルⅡ 放送時にはその作り(というか作風)から賛否両論あった「マクロス7」、自分も初めて見たときは「なんだこれ?」と思いましたが、見返すと本当の意味で歌で戦争を終わらせた「マクロス」かも? 「マクロスプラス」2040年→「マクロス7」2045/46年という時代設定なので、両作品は時系列的にほぼ同時期(作品制作時期も同じ94/95年) 競争試作機の「YF-19エクスカリバー」が正式採用されて、熱気バサラが乗る「VF-19改エクスカリバー」になっているので基本同じ機体といえます。 |




■「マクロスゼロ」2002年~2004年 ・VF-0A/VF-0S/VF-0B/VF-0Dフェニックス・SV-51Y 「マクロスゼロ」というだけあって作品の時代設定が、最初の「マクロス」(2009/10年)の1年前にあったとされる「統合戦争」(2008年)が時代が舞台。 「統合戦争」という人間同士の戦争を描いているためか、「マクロス」にしては珍しくシリアスな作風が特徴的でしたね。 「OVA」シリーズとして制作されましたが、画期的だったのがこの作品で初めて「CG」でモデリングされた「VF」が描かれました。 しかし当時はまだ「CG」こ慣れていなかったのか、その戦闘シーンはまるでゲームのように感じちゃいましたけどね。 それと主役機の「VF-0」は当然「VF-1バルキリー」とデザイン的にほぼ同じなので、ある意味面白味はなかったなw(「VF-0D」はクリップドデルタ翼なので少しデザインが違うけど) むしろ反統合軍が使用する「SV-51Y」の方が、東側ティストな特異なデザインだったのでこっちの方が好きでしたね。 |



■「マクロスF」2008年 ・VF-25F/VF-25S/RVF-25/VF-25Gメサイア・VF-27β/VF-27Y/ルシファー・VF-171/VF-171EXナイトメアプラス ■「劇場版 マクロスF ~イツワリノウタヒメ~」2009年 ・VF-25Fメサイア・VF-24エボリュ-ション・VF-25プロフェシ ■「劇場版 マクロスF ~サヨナラノツバサ~」2011年 ・VF-29デュランダル・VF-25Gメサイア・VF-19EF/Aエクスカリバー・VF-27Y/ルシファー ■「マクロス30 銀河を繋ぐ歌声」2013年(ゲーム) ・YF-30クロノス 最初の「マクロス」のセルフオマージュが満載の「マクロスF」なので、色々なタイプの「VF」が登場。 その中でも「VF-29デュランダル」って、この時点で最高の性能なを持った機体だろうけど、正直デザイン的には微妙…。 この機体どうにも、今までの「VF」シリーズの機体特徴をよせ集めたようにしか見えない…。 「VF-4ライトニングⅢ」の三胴体構造、「VF-19エクスカリバー」の前進翼、「VF-11サンダーボルト」のカナードなどなど。 それとスーパーパック装着時にバトロイドになると肩にキャノン砲がつくので、モビルスーツ風味になっちゃうしw 「VF」シリーズは戦闘機からロボットになるという制約から、どうしてもファイター時のデザインに限りがあるんだよな~ |



■「マクロスΔ(デルタ)」2016年 ・YF-30クロノス・VF-31J/VF-31S/VF-31F/VF-31C・VF-31Eジークフリード・VF-31Aカイロス・Sv-262/Sv-262HsドラケンⅢ・VF-171ナイトメアプラス・Sv-154スヴァード・VF-1EXバルキリー・VF-22シュトゥルムフォーゲルⅡ さすがの「VF」シリーズのデザインもこの辺になるとネタ切れか?今までの「VF」との差別化に苦労している気がします。 「YF-30クロノス」がオーソドックスな双発戦闘機、「VF-31ジークフリード」は今までと同じ前進翼、「Sv-262HsドラケンⅢ」のみダブルデルタ翼と単発のエンジンノズル。 デザインもそうですが性能もエンジン出力「VF-1」11500Kg→「VF-25」165240Kg(グレートメカニックDX16参考)と14倍にもなって正直よく分からないことにw そもそも「VF」の攻撃って、ガンポットとミサイル(たまに剣)しかないので、戦闘シーンは基本みな同じという… まぁ、とにかくこの設定画集があれば今までの「VF」の歴史を知ることができ、メカ好きの方には楽しめる1冊です。 ちなみに「OVA」として作られた「超時空要塞マクロスⅡ-LOVERS AGAIN-」1992年制作の「VF」は掲載されていません(う~ん、いつもマクロス史から外されるこの作品が不憫だw) |
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