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私のあしながおじさん作品全体感想

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私のあしながおじさん 作品全体感想

 「私のあしながおじさん」は世界名作劇場1990年16作品目。 時代背景
1920年代でアメリカの高校を舞台にした学園物語といった作品です。
視聴率的には平均16.2%で世界名作劇場では9番目に位置します。

 物語はジュディがジョングリア孤児院で生活しているところから始まり
「あしながおじさん」の援助を受けてリンカーン記念女子学園に通います。

ジュディは学園生活を満喫しますが、基本的にはこの作品は彼女の華やかな
学園生活を描きながらもう一方で孤児である事を隠し続けなければならない
葛藤、そして劣等感が描かれ、お話に深みを与えています。

 そしてジュディの親友サリーやジュリアとのお話も良かったです。 特にジュリア
はプライドが高く、ジュディとは仲が悪かったですがサリーの兄であるジミーを
巡って恋のライバルになる頃から人を思いやる優しい女性に変わっていきます。

後半4クールはジュディが好きなジャーヴィスとジミーそしてジミーが好きな
ジュリアこれらの思いが交錯する形でお話が進みます。 最後ジュディは偽りの
自分を捨て卒業式の答辞で自分が孤児である事を宣言します。

今までの物語のすべてがこの答辞に集約されていると言えるでしょう。 そして
ジュディは「あしながおじさん」が、ジャーヴィスだと知り2人は結ばれます。
 
アニメの特徴としてジュディは孤児である事を隠し、劣等感を感じている面が原作
に比べ強調されています。 その結果、ジュディは孤児に対する慈善行為などを
極度に嫌っていました。 孤児院時代にお金持ちの優越感を持っての施しを卑屈に
なって受けなければいけなかった過去の思い出があるからです。

「孤児はお金持ちの虚栄心を
           満足させる為の家畜っていうの!!」

 彼女のセリフはこの物語の核ともいえます。 ジュディの憤りは、見ている視聴者
にも慈善とは何か?と考えさせられます。 しかしジュディのその考え方も、色々な
人たちの出会いで解消されていきます。 自分を金持ちの虚栄心を満足させる為の
家畜と思う事こそ、劣等感の最たるもと理解できたのでしょう。

 そのようにしか考えられない事こそが、自らを貶めている最大の原因です。
それに孤児である事に劣等感を感じ隠し続けるのは友人や先生などを騙し続けて
いるのと同じです。 ジュディはそれに気がつき、克服したからこそ、自らの出自を
明らかにしましたし無償の慈善というのを信じられるようになったと思います。

 ジュディの劣等感の克服を最後まで、描ききったこの作品は素晴らしいと
思います。 それと慈善だけでなくジュディは援助された今の生活は、自分のもの
ではないと思い奨学金でなんとか自立していこうとしていく姿も描かれています。
その行動力に「あしながおじさん」=ジャーヴィスまで変えてしまうのは、ジュディ
の成長があってこそだと思います。



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