「続あしながおじさん」のアニメ化は可能か?
・・・でも・・・これどこかで見たことあるな・・・その作品は・・
世界名作劇場第19作品
「若草物語 ナンとジョー先生」
この作品と基本的にはまったく同じパターン。
そうなるとタイトルはもちろん
「あしながおじさん ○○とサリー先生」
という感じになりますね(^^
「続あしながおじさん」のアニメ化を考えてみたいです。

ジョー先生中心にお話が進んでしまいました。
そこで「続あしながおじさん」では素直にサリーを主役にして
あくまでナンのような子供を脇役として扱えばいい気はします。
社会福祉はどうするのか?というのを縦軸としながら同時に
サリーとマックレイ医師の恋愛ものとして描き、尚且つ普通に
孤児院改革物語としても楽しめる作品にするのが理想でしょう。
味付けにジュディ、ジュリア、ジミーが色を添えればいい気がします。
「続あしながおじさん」をそのままアニメ化するのは2つ問題があります。
一つは「精神障害」の遺伝について現代では誤った認識があり
なおかつその「精神障害者」について差別に当たる表現がある事。
その辺りはコチラを参照してください→「続あしながおじさん」と優生学
この辺りはうまくカットして話を進めれば基本的には問題ないでしょう。
もう一つはサリーは「先生」ではなく「院長」というところ。
「若草物語 ナンとジョー先生」との最大の違いはこれだと思います。
ジョー先生はプラムフィールドの「先生」であると同時に学園の「経営者」でしたが
アニメ本編では「先生」としての面しか出て こなかったです。
それに対してサリーは孤児院を運営していかなければいけない
「院長」というところがポイント。
サリーは孤児達のしつけや社会へ出てからの基礎的な生活力を
付けさせようとはしますが、それは孤児院の「院長」としてです。
そして孤児院の院長である以上、孤児達の貰い手先のことも考え
なくてはいけない事です。
原作通りだと当たり前ですが里親が子供に対して色々要求してきます。
家系正しいアメリカ人で器量が良く性格が穏やかな子供がいいとか。
サリーは「院長」として子供達を里子に出さなくてはいけない立場。
「子供が三歳にならないうちにお捨てください!」
と言う過激な一文が原作にあるのはサリーの立場ならそうなるんですよね。
男の子より女の子の方が貰い手があり、女の子の中でも器量よしの子がよく
更に年齢的に低い子の方がいい。
拭いがたい現実があり奇麗事だけではすまないのが「院長」なのですよ。
「続あしながおじさん」をアニメ化するならこの辺り避けられないのですが
作るのなら描かなければいけないのでどう 見せるかポイントになるでしょうね。


| あしなが資料館 | 13:02 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑
Re: 「続あしながおじさん」のアニメ化は可能か?
広島県のTさんこんばんは。
>続編はアニメ化できそうでしたが、
本当にアニメ化したらうまく作るでしょうね。
>運営側と先生との軋轢なんか描いてもいいのかも?
こういうのもお話の要素に入ってくるでしょうね。
>恋愛要素を入れるかどうかはまあ、
これは原作にあるんで入れないといけないかもしれませんね(笑
>偏見的なお金持ちなんかを出して演出してもいいかもしれませんね。
この辺り作り甲斐がある作品かもしれません(^^
ではでは
| はぎ | 2010/11/27 01:08 | URL | ≫ EDIT